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5種類の利益の違い(粗利、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益)
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粗利、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、純利益、5種類の利益の違い
粗利(売上総利益)や経常利益といった言葉を聞いたことがある人も多いと思います。また、利益にはその他にも営業利益、税引前当期純利益、当期純利益など全部で5種類の利益があります。
ここではそれら5種類の利益の違いについて紹介していきます。
粗利(売上総利益)とは
粗利益や粗利と言われることの多い売上総利益。売上高から原価を引いたモノが粗利(売上総利益)となります。
ラーメン店であれば麺やスープなど食材の仕入れにかかった金額、iPhoneであればiPhoneを作るために必要な基盤などの仕入れ金額が原価になります。
つまり、人件費や宣伝費などは含まれず、あくまでも売上を上げるために仕入れた原価を差し引いた金額が粗利となります。
ホームページの制作やWEBサービスを提供するIT企業はこういった原価がかからないため粗利率の高い業種と言われますが、同じIT企業でもネット上で商品を販売するECサイトなどを運営している企業では販売する商品を仕入れるため粗利率は低くなる傾向にあります。
営業利益
営業利益とは上記の総利益から販管費(販売管理費)を引いた金額の事をいいます。
販管費とは社員に支払われる給与や商品やサービスの宣伝のためにかけた広告費などが販管費となります。
また通勤に必要な交通費や交際費にあたる取引先との飲み代なども販管費に含まれます。
例えば、ワンマン社長が毎日のように飲み歩き、支払った飲み代全てを交際費とし経費精算していればそれだけ営業利益は少なくなります。
経常利益
経常利益とは営業外収益をプラスし営業外費用を差し引いた利益のことです。
営業外収益とは、会社が保有している株の配当金や銀行に預けている預貯金に対する利息など本業以外で出た売上のことです。他にも所有している土地を貸している場合の賃料や不要になったOA機器や什器を買い取ってもらった場合の収益なども営業外収益になります。
営業外費用とは営業外収益とは反対に本業以外で支払う費用のことを指します。例えば、銀行から借入を行っている場合にかかる利息や手形を割り引いた時の割引料などがあります。
税引前当期純利益
税引前当期純利益とは特別利益をプラスし特別損失を差し引いた利益のことです。
特別利益とは建物や土地などを売却したことによる収益や上記で記載した株などを売却したことによる収益のことを指します。
収益額が比較的大きいことなどから上記の営業外収益などと別に計算しておかないと事業として利益が出ているのか?それともまたまた不動産や株などを売却したから利益がでているのか?分からなくならないように項目を分けてます。
特別損失とは上記と反対に本業とは関係なく出ていった費用のことです。
上記で売却した土地や株が購入時より下がっていたことにより損失が出ていた場合には特別損失となります。また、火災や盗難などにより仕入れた商品などが無くなってしまった場合にも特別損失として扱われます。
当期純利益(最終利益:税引後当期純利益:純利益)
当期純利益とは上記の税引前当期純利益から法人税や事業税、住民税などの税金を引いた金額となります。最終的に黒字や赤字と表現はこの当期純利益がプラスかマイナスかで言われます。
また、最終的な利益と言った事から最終利益と言われたり、上記の税引前当期純利益から税金を引いた利益と言う事から税引後当期純利益、さらには単に純利益とも言われることがありますが意味は同じです。
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