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一般常識

「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い

「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い

尋ねる・訪ねる・訊ねるの意味と違いとは

「たずねる」という言葉の漢字表記には、「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の3つがあります。これらは表記が異なることで、個々の意味合いも変わってくるのでしょうか。また、それぞれの使い分け方についても気になるところです。

そこで今回は、「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い、使い分けのポイントなどについて解説したいと思います。

「尋ねる」とは

尋ねる

「尋ねる」の意味合いは、主に2つあります。
1つは「質問する」というもので、分からないことを他人に聞いたり、問いただすことを指します。この場合は、「交番で道を尋ねる」「旧友の近況について尋ねてみた」のように使われます。もう1つの意味合いは、「求める」「探す」というもので、人や物のありかを探したり、心理や道理などを求めることを言います。この場合は、「生き別れた兄弟を尋ねて歩く」「日本人の起源を尋ねる旅」のように使われます。

「尋ねる」の「尋」という字は、「同じ種類のものが次々に加わる」の象形と、「右手」「左手」を表す象形から成っています。これは「両手を動かしてものを引き寄せる動作」を示しており、そこから「たずねる」などを意味する漢字として成り立ちました。

「訪ねる」などとの違いについては、以下で見てみましょう。

「訪ねる」とは

訪ねる

「訪ねる」の意味合いは、「訪問する」というものです。ある目的の元にその場所をおとずれたり、ある人に会うために、その人がいる場所へ行くことを言います。
「久しぶりに恩師を訪ねてみた」「今度の連休は、各地の秘湯を訪ねるつもりだ」「県内の史跡はあらかた訪ね終わった」のように使われます。

「訪」の字の形は、「言葉を左右に張り出していく」さまを表しています。そこから「たずねる」を意味する漢字として成り立ちました。

「訪ねる」と「尋ねる」は、同じ語源の言葉です。しかし、このように使われ方は違います。「訪ねる」は上記のように、「おとずれる」という意味合いで、「質問する」の意味合いはありません。一方「尋ねる」は、「探し求める」という意味合いはあるものの、「訪問する」の意味では使わないようになっています。

「訊ねる」とは

訊ねる

「訊ねる」の意味合いは、「質問する」「探し求める」というものです。つまり、「尋ねる」と意味の違いはありません。使い方も、「土地の人に道を訊ねる」「生みの親を尋ねる」のようになります。

「訊ねる」の「訊」という字は、「言う」と「はやい」を表す象形から成っています。そこから「(次々にすばやく)たずねる」を意味する漢字として成り立ちました。

このように、「訊ねる」と「訪ねる」は字面は似ていますが、意味合いは異なります。また、「訊ねる」と「尋ねる」は基本的に同じように使うことができるものの、「訊」の字が常用外のため、一般的には「尋ねる」の表記が使われるという違いがあります。