一般常識
「嗅覚」と「臭覚」の意味と違い

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「嗅覚」と「臭覚」の意味と違いとは
においに対する感覚を表す言葉として、「嗅覚」というものがあります。比較的よく耳にする言葉ですが、その一方で、同じような意味合いを表す言葉に「臭覚」というものもあります。一体この2つには、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「嗅覚」と「臭覚」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきたいと思います。
「嗅覚」とは
「嗅覚」とは、「においを感じる感覚」という意味の言葉です。鼻の中で何らかのもののにおいを感じる能力のことを言います。読み方は、「きゅうかく」です。
「犬は嗅覚が鋭い」「蓄膿症ぎみで嗅覚が鈍い」のように使われます。
「嗅覚」は、鼻腔内部にある嗅粘膜中の「嗅細胞」が、化学物質の分子によって刺激されることで働きます。
ちなみに人間の場合、「嗅覚」は「味覚」の約2万倍の鋭さを持っていますが、個人や年齢によって敏感さは異なり、またにおい自体にも慣れやすいという特徴があります。
「嗅覚」と「臭覚」の違いは、後述するようにほとんどありません。ただ、生物学の用語としては「嗅覚」の方が正しく、一般的にも使われる頻度が高くなっています。
「臭覚」とは
「臭覚」の意味は、上記のように「嗅覚」と違いはありません。やはり、「においを感じる感覚」を指しています。読み方は「しゅうかく」で、「臭覚が鋭い」「臭覚が鈍ってきた」のように使われます。
「臭」の字は、「鼻」と「犬」の象形から成っており、「においをかぐ」の意味を持ちます。一方「嗅」の字は、「臭」にさらに「鼻」の象形を加えたもので、やはり「(鼻で)においをかぐ」の意味を持ちます。
「臭覚」と「嗅覚」は、このように意味合いはほとんど同じです。しかし、前述のように使われ方は異なっており、「嗅覚」が専門用語として多く使われるのに対し、「臭覚」は口語表現として、一般的にはそれほど使われません。こうした点に気をつけて、両者を使い分けるようにしてください。
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