一般常識
「趣味嗜好」「趣味趣向」の意味と違い

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「趣味嗜好」「趣味趣向」の意味と違いとは
「趣味嗜好」と「趣味趣向」は、字面も意味合いもほとんど同じように見えることから、使い分けに悩む人も多くなっています。果たしてこの2つの言葉には、何か区別できる点などはあるのでしょうか。
今回は、「趣味嗜好」と「趣味趣向」の意味や違いなどについて解説しますので、使い分ける際の参考にしてみてください。
「趣味嗜好」とは
「趣味嗜好(しゅみしこう)」は、「趣味」と「嗜好」の2つを合わせた熟語になります。
「趣味」は「仕事としてではなく、個人が楽しみとしていることがら」という意味の言葉で、「映画鑑賞が趣味です」のように使われます。
一方「嗜好」は、「それぞれの人の好み」を意味しており、「日本人の嗜好に合わない商品」のように使われます。
つまり、「趣味嗜好」とは、「その人が個人的に心惹かれ、好ましいと思えるものごと」を意味していることになります。「趣味嗜好は人によって違いがあるのが当然だ」「他人からはよく“変わった趣味嗜好の持ち主だ”と言われる」のように使われます。
「趣味趣向」との違いは、「その人の好きなこと全般」を指す点にあります。これに対し「趣味趣向」は、後述するように、「その人が好きなことの傾向・雰囲気」を指す点で使い分けられます。
「趣味趣向」とは
「趣味趣向(しゅみしゅこう」は、「趣味」と「趣向」の2語を組み合わせて出来た熟語です。「趣味」の意味は上で説明しましたが、この場合は「好みの傾向」といった意味になります。どういったものに面白味を感じるかについて言う言葉で、「趣味が悪い」などと使われます。一方「趣向」は、「おもむき」や「意向」を意味し、「変わった趣向の催し」のように使われます。つまり、「趣味趣向」とは、「その人が面白いと思うものごとについての傾向・方向性」といった意味を表すと言えます。使い方は、「彼と私は趣味趣向が一致している」などのようになります。
このように、「趣味趣向」と「趣味嗜好」は、本来意味合いが微妙に違います。「趣味嗜好」が「具体的な好み、好きなものごと」を指すのに対し、「趣味趣向」は「好きなことの抽象的な傾向や雰囲気」を指すようになっています。ただ、一般的にはそこまで厳密に使い分けられず、「趣味嗜好」の語で両方の意味を表すことも多くなっています。
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