一般常識
「大元」「大本」の意味と違い
スポンサーリンク
「大元」「大本」の意味と違い
「“おおもと”の理念に立ち返る」などのように、「おおもと」という言葉は日常でもよく使われるものです。一方、これを漢字で表す場合、「大元」と「大本」の二種類の表記があることに気が付きますが、これらの表記には何か違いなどはあるのでしょうか。それぞれの詳しい意味や、使い分けのポイントが気になるところです。
本記事では、「大元」と「大本」の意味と違いについて詳しく解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は、参考にしてみてください。
「大元」とは
「大元」は、「おおもと」と読む場合と「だいげん」と読む場合の二種類があります。前者における「大元」とは、「物事の根源」や「そもそものはじめ」といった意味を表します。この場合の使い方は、「大元の目的が失われた行為」「議論の大元に立ち返って考える」のようになります。
一方、「だいげん」と読む場合の意味は、「モンゴル系中国王朝“元”の正式名称」というものです。
「大元」の「大」は、「おおきい」や「おおいに」の他に、「根本」という意味を持ちます。「元」もまた、「根源」などを表す漢字です。
「大元」と「大本」は、ほとんど同じ意味を表しており、明確な違いはありません。したがって、基本的にどちらも同じ場面で使うことができます。
「大本」とは
「大本」の読み方もいくつかありますが、「おおもと」と読む場合の意味とは、「根本となるもの」「第一の基本」といったものになります。「この単語の大本の意味を探る」「数々の不幸を生んだ大本の事件」などのように使われます。「だいほん」や「たいほん」と読むこともありますが、こちらも同じ意味になります。
一方、「おおほん」と読む場合は、美濃紙を二つ折りにして綴じた江戸時代の大判の本を指します。
「大本」の「本」という漢字は、「根」や「物事の起こり」といった意味を表しています。
このように、「大本」と「大元」はどちらも「おおもと」という読みを持ち、「根源」や「根本」、「基礎」といった意味を表す点で違いはありません。上記のように、基本的に使い分けの基準などもないと言えます。
傾向としては、「大本」の方が一般によく使われがちですが、「大元」を使っても問題はありません。
この記事が気に入ったら いいね!しよう