雑学

アラサー・アラフォー・アラフィーは何歳から何歳まで？

雑学

アラサー・アラフォー・アラフィーとは？何歳から何歳まで？

「アラサー」や「アラフォー」といった言葉は、ある年代を指す表現としておなじみです。これらの言葉は2000年代の中頃から使われ出し、瞬く間に流行語となりました。多くの流行語が1年ほどで忘れられていく中で、これらは現在でも日常的に使われる言葉として、すっかり定着しています。また現在はそれだけでなく、「アラウンド～」という表現は拡大し、「アラトゥエ」や「アラフィフ」、「アラカン」などの派生語も生み出しました。

ところで、この「アラサー」や「アラフォー」といった言葉が、具体的にどの何歳から何歳までの年齢を指すのかご存知でしょうか。意外に知らないという人も多いかもしれません。
そこでここでは、さまざまな「アラ○○」の用例と、それぞれがどんな意味や範囲を持つかを詳しく説明していきたいと思います。

アラトゥエ・アラハタ（ハタチ）

「アラトゥエ」は「around twenty（アラウンド・トゥエンティ）」を略した言葉で、「20歳前後」を意味します。男女ともに対して使われる言葉です。「アラハタ」とも呼ばれますが、これは「アラウンド20歳（はたち）」の略語になります。

後述する「アラサー」という言葉がきっかけになって生まれた言葉で、2000年代後半ごろから使われ始めました。「前後」の範囲はあいまいですが、大体17歳以上23歳以下を指すことが多くなっています。

アラサー

「アラサー」は「around thirty（アラウンド・サーティー）」を略した言葉で、「30歳前後」を意味しています。こちらも範囲はあいまいですが、大体27歳から33歳くらいを指すようになっています。

登場したのは2006年ごろで、ある女性誌が、具体的な年齢を伏せる表現として使いだしたのがきっかけで広まりました。もともとは女性を指す語でしたが、現在では性別を問わず使われるようになっています。
この語をきっかけとして、「アラフォー」などの語が派生しました。

ちなみに「around thirty」という表現は和製英語で、本来は「around the age of 30」などというのが正確な表現になります。

アラフォー

「アラフォー」とは、「40歳前後」を意味する言葉です。大体37歳から43歳ぐらいを指し「around forty（アラウンド・フォーティー）」を略した言い方になります。

前述したように、「アラサー」という表現が流行したことで生まれた派生語で、2007年ごろから使われ始めました。2008年にはドラマのタイトル（Around40）にもなり、その年の流行語大賞も受賞しています。
使われ出した当初は、仕事と家庭の両立が比較的容易になった初めての世代で、購買欲や消費欲にあふれた女性を指していましたが、現在では時間の経過とともに、そうしたニュアンスは薄れています。

アラフィフ

「アラフィフ」とは、「50歳前後」を意味する言葉です。「around fifty（アラウンド・フィフティ）」を略した形になります。こちらも範囲はあいまいですが、大体47歳～53歳ぐらいの年齢を指すことが一般的です。

やはり「アラサー」や「アラフォー」が流行したことで生まれた派生語で、2000年代後半から聞かれるようになりました。
現在でも一般的に使われる言葉となっています。「アラフィフ女性」「アラフィフ男性」などというように、男女両方に使うことができるほか、「アラフィフ世代」などの言い方もされます。

アラカン（還暦）

「アラカン（アラ還）」とは、「60歳前後」を意味する言葉です。「around（アラウンド）」と「還暦」を組み合わせて略した形になります。こちらもやはり、「アラサー」や「アラフォー」の後を追う形で2000年代後半ごろから使われ始めました。

「アラサー」などより使われる頻度は少ないものの、現在でも比較的よく聞かれる言葉となっています。「アラカン女性」「アラカン男性」「アラカン主婦」など、さまざまな使われ方がされます。範囲としては、57歳以上63歳以下を指すのが一般的です。

アラセブ・アラコキ（古希）

「アラセブ」とは、「around seventy（アラウンド・セブンティー）」の略語で、「70歳前後」を意味します。「アラコキ（アラ古希）」とも言われます。

「古希」とは「数え年70歳の人」を表す表現ですが、「70年生きる人は古来稀（まれ）である」という意味の言葉から来ています。こちらも「アラサー」や「アラフォー」の後に使われるようになった表現で、使用頻度はそれほど高くないものの、新聞などでも使われるようになっています。範囲としては、大体67歳から73歳くらいまでを表します。