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一般常識

「現況」「現状」の意味と違い

「現況」「現状」の意味と違い

「現況」「現状」の意味と違いとは

「現況」と「現状」の2語は、どちらも「今の状況」といった意味でよく使われています。これらの言葉は、ほとんど同じことを指すように見えますが、何か使い分けのポイントはないのでしょうか。それぞれの詳細な意味が知りたいところです。

そこで今回は、「現況」と「現状」の意味や違い、使い方などについて、詳しく解説していきたいと思います。

「現況」とは

現況

「現況」とは、「現在の状況」という意味の言葉です。今現在のものごとのありさまについて言います。読み方は「げんきょう」で、「現況について報告する」「現況を分析してみた」「現況を見ると、今の対策では不十分に感じる」のように使われます。

「現況」の「現」の字は、「玉」「見る」の象形から成り、「(玉の光が)あらわれる」を意味しますが、この場合は「今」の意味になります。一方「況」の字は、「ありさま」「様子」などの意味を持ちます。

「現況」と「現状」は、意味にほとんど違いはありません。どちらも「現在の状況、状態」を指していますが、使われる場面には多少の違いがあります。「現況」の場合、不動産における「現況調査」などのように、主に公的な場面で使われる言葉となっています。

「現状」とは

現状

「現状」とは、「現在の状態、ありさま」という意味の言葉です。今その瞬間の、目の前の状態を指して使われます。読み方は「げんじょう」で、「何とか現状を打破しなくては」「自分の現状に満足していない」「現状維持がやっとの状況だ」のように使われます。

「現状」の「状」の字は、「耳を立てた犬」の象形から成り、「すがた、かたち」を意味しますが、この場合は「ものごとの状態」の意味になります。

「現状」と「現況」は、上記のように特に意味の違いはありませんが、「主にどういった場面で使うか」という点が使い分けのポイントとなります。「現況」は上で述べたように、主に公的な場面で使われますが、「現状」は私的な場面で使うことも多くなっています。別の言い方をすると、「現況」は「現状」より客観的な視点が強い、専門的な言葉ということになります。

「現況」「現状」の意味と違い

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