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一般常識

「幼年」「少年」「青年」「壮年」「初老」「中年」「熟年」「高年」「老年」の違い

「幼年」「少年」「青年」「壮年」「初老」「中年」「熟年」「高年」「老年」の違い

幼年・少年・青年・壮年・初老・中年・熟年・高年・老年の違い

日本語で年代を表す言葉には、「少年」や「中年」などさまざまなものがあります。
しかし、それらの言葉ははっきりした年齢の定義がないのが普通で、使い方に迷ってしまうこともよくあります。寿命や社会通念の変化にも影響されるこうした言葉ですが、それぞれのおおよその意味や違いについて知っておきたいところです。

そこで今回は、「幼年」「少年」「青年」「壮年」「初老」「中年」「熟年」「高年」「老年」という9つの言葉について、その意味や違いを詳しく解説していきます。

幼年とは

「幼年」とは、文字通りおさない年齢の子供を意味する言葉です。
「幼」の字は、「力が弱い」ことを表す象形から成る字で、年齢がわずかなことを意味しています。読み方は「ようねん」で、「幼年期」「幼年時代」などのように使います。

「幼年」が、具体的にいつからいつまでの年齢を指すのかは、はっきりとは決まっていません。しかし、厚生労働省による「健康日本21」という資料では、「幼年期」は0歳から4歳までを指すとしています。これとは別に、就学前の0歳~6歳ごろまでの子どもを「幼年」と呼んだり、また、場合によっては10歳ごろまでを「幼年」とする場合もあります。
このように、「幼年」という言葉で表される期間は一定ではなく、漠然と「おさない子供」を指す言葉となっています。

「少年」との違いについては、以下で見ていきましょう。

少年・少女とは

「少年」は、まだ年の若い人物を意味する言葉です。
読み方は「しょうねん」になります。「少年」は本来、性別にかかわらない言葉でした。そのため、若い女子も「少年」と呼ぶことができますが、現在では「少女」の呼称が一般化しているため、「少年」という場合は特に男子を指すことが通常となっています。

「少年」「少女」が表す年齢についても、具体的に決まっているわけではありません。前出の厚生労働省の資料では、5歳から14歳までが「少年期」となっています。一方、児童福祉法では「小学校就学時から満18歳までの者」とされており、少年法では、「20歳に満たない者」が少年とされています。
「青年」との違いは、以下の通りです。

青年とは

「青年」の意味は、「青春期の人」というものです。
読み方は「せいねん」になります。「青年」もまた、男女ともに表せる言葉ですが、実際には男性を指すことがほとんどとなっています。「青年」という言葉は明治時代に作られたもので、英語の「Young Men」の訳語として考案されました。

「青年」が表す時期についても、一様ではありません。一般的には、10代後半から20代ごろを「青年期」と呼ぶことが多くなっていますが、場合によっては30代までを含めることもあります。
ちなみに「青少年」という言葉は、「青年」と「少年」を合わせた年代を指します。

「壮年」との違いは、以下で見ていきましょう。

壮年とは

「壮年」とは、心身ともに成熟し、働き盛りとなった年代を意味する言葉です。
人生のうちで、最も活力がみなぎる年頃を指しています。読みは「そうねん」になります。「壮」の字は「まさかりを持つ男性」を表しており、「盛んなさま」や「元気なさま」といった意味があります。こちらもどちらかと言うと、女性より男性を表すことが多くなっています。

「壮年」は「青年」とは違い、古くから使われている言葉です。表す年齢は、やはり一定ではありませんが、通常は30代~40代にかけてを「壮年期」と呼ぶことが多くなっています。

初老とは

「初老」とは、老境に入りかけた人を指す言葉です。
すでに活力のある時期が過ぎ、老いを自覚するようになる年代を意味しています。読み方は「しょろう」で、やはり古くから使われてきた言葉になります。もともとは、「還暦」や「古希」などと同様、長寿を祝うならわしの1つでした。

「初老」が表す時期には、時代による変遷があります。最も古い時期である奈良時代には、「初老」は40歳を指す言葉でした。この感覚は第二次大戦の終戦ごろまでありましたが、その後日本人の平均寿命が延びるにつれ、「初老」の時期も後ろにずれていきます。現在では、個人や性別などによって意見は異なるものの、大体60歳くらいが「初老」であるという見方が一般的です。

「中年」との違いは、以下の通りです。

中年とは

「中年」は、通常青年と老年の中間くらいの年代を意味します。
壮年期を過ぎ、高年の域に差し掛かるころまでをこう呼ぶようになっています。読み方は「ちゅうねん」になります。「中年男性」「中年女性」などのように、男女両方ともに使われる言葉です。英語では「Middle Age」が、「中年」に近い表現となっています。

「中年」が表す時期もまた、個人の意識によってそれぞれ違いがあります。性別によっても違いがありますが、一般的なところでは、大体40歳ごろから50歳中盤までを「中年」と呼ぶことが多くなっています。一方、前述の「健康日本21」では、「中年期」は45歳から64歳までされています。

「中年」と「熟年」の違いについては、下で見てみましょう。

熟年とは

「熟年」とは、人生の中で、最も成熟した年代を意味する言葉です。
「熟」という字は、「みのる」「うれる」という意味と共に、「十分な状態に達する」という意味もあります。「熟年夫婦」「熟年離婚」などのように使われます。

「熟年」という言葉は、「壮年」などと違い、非常に歴史の浅い言葉となっています。はじめて登場したのは1960年代ですが、その後70年代に入り、作家の邦光史郎によって再び提唱されました。当初は「老年」の意味で用いられていましたが、後に中高年の意味合いで使われるようになったという経緯があります。

「熟年」の年代も、確かな定義はありませんが、一般的には大体50歳~60歳までを想起する人が多いようです。「中年」と年代が重なっていますが、「熟年」の方がやや高めという違いがあります。

高年とは

「高年」とは、年齢が高いことを意味する言葉です。
また、高齢の人も指します。こちらは古くから使われている言葉で、奈良時代の文献にも「高年」の文字が登場しています。男女の別なく使われる言葉です。

「高年」は、前述のようにはっきりと「年を取っていること」を表しており、この点は「中年」や「壮年」との明確な違いになります。先に紹介した厚生労働省「健康日本21」の区分では、「高年」は65歳以上の人とされています。一般的にも、大体65歳くらいを「高年」とイメージすることが多くなっています。

老年とは

「老年」とは、年齢が高くなり、心身の衰えが目立つようになった人を意味する言葉です。
こちらも古くから使われている言葉で、平安時代の文献にも見られます。読み方は「ろうねん」になります。「老」の字は、もともと「腰が曲がって杖をついている人」を表しており、「としより」を意味しています。

「老年」と「高年」との違いは、「高年」の方が比較的年齢が若めであるという点にあります。「老年」の方がより高い年代を指すことが多く、且つ体力や気力の衰えが大きい人を指します。「健康日本21」では「老年」の区分はありませんが、一般的には、高年の上の年代である65歳以上の人を、「老年」と呼ぶことが多くなっています。