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税金

「税別」「税抜き」の意味と違い

「税別」「税抜き」の意味と違い

「税別」「税抜き」の意味と違い

消費税は暮らしに最も身近な税の一種ですが、それにまつわる「税別」や「税抜き」という言葉も、日常的によく目にするようになっています。しかし、この「税別」と「税抜き」の2語は、頻繁に見かける割に、詳しい違いなどについてよく分からない部分が少なくありません。一体この2つの言葉は、どのあたりに違いがあるのでしょうか。

今回は、「税別」「税抜き」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は参考にしてみてください。

「税別」とは

税別

「税別(ぜいべつ)」とは、「表示価格に代金に関わる税金分が含まれていないこと」を意味する言葉です。ある商品やサービスの値段として表示されている金額の中に、消費税などの分が含まれず、別に追加されることを示しています。「このジーンズは税別価格8千円だ」「税別で1泊2万円もするホテルに泊まる」などのように使われます。

「税別」という言葉は、消費税に関する言葉のイメージがありますが、正確には違います。消費税導入以前にも、間接消費税の一種として「物品税」が課されており、こちらも「税別」という言葉の対象には含まれます。しかし、実際には税別表記はされておらず、課税対象も宝石など高級品が中心だったことから、物品税法当時この言葉は一般にあまり意識されませんでした。

「税抜き」との違いは、以下で述べるように、特にありません。

「税抜き」とは

税抜き

「税抜き(ぜいぬき)」とは、「商品やサービスを購入した際発生する代金に関わる税金が、表示価格の中に含まれないこと」を意味する言葉です。「税抜」とも書かれます。「今提案させていただいた金額は、税抜き価格となっています」「税抜き計算の方法は覚えれば簡単だ」のように使われます。

「税抜き」もまた、主に消費税に関する言葉として認識されていますが、実際には消費税以外の購入代金に関わる税金についても言います。

「税抜き」と「税別」は、上記のように意味の違いはありません。どちらも同じことを指す言葉として、同じ場面で使えます。特に使い分けに気を使う必要もありません。

なお、令和3年4月1日からは、モノの値段については消費税額を含めた価格を表示する(総額表示)ことが義務化されています。

「税別」「税抜き」の意味と違い

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