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「手付金」「内金」「着手金」「前金」の意味と違い

「手付金」「内金」「着手金」「前金」の意味と違い

「手付金」「内金」「着手金」「前金」の意味と違い

あるものを購入したり、誰かと契約するなどの際、最初にお金を支払わなくてはならないケースがあります。そうしたものは「手付金」「内金」「着手金」「前金」などと呼ばれますが、これらの違いについてよくわからないという人も多いでしょう。

そこで今回は、これら4つの言葉の意味や違いなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

「手付金」とは

手付金

「手付金(てつけきん)」とは、「売買などの契約を交わす際、その契約を履行する保証として、当事者の一方から相手方に渡す金銭」という意味の言葉です。特に不動産売買においてよく見られるもので、買主から売主に対し、売買代金の一部として現金で交付されることが多くなっています。

「手付金」は交付する目的に応じて、「解約手付」「違約手付」「証約手付」の3種類に分けられます。このうち「解約手付」は、買主側に事情があって解約したい場合、「手付金」を放棄することで契約解除が可能となるものを指します。「違約手付」はこれとは違い、売主側が「手付金」の倍額を支払うことで契約を解除できる仕組みを指します。一方「証約解除」は、売買契約などが成立したことを示すために支払うものを言います。

「内金」とは

内金

「内金(うちきん)」とは、「売買代金や請負報酬などの一部として、前もって支払われる金銭」という意味の言葉です。全額支払いに先立つ前払い分のことで、「内入れ金」とも呼ばれます。契約上の定めで売主側が設定するもので、建物の請負契約においてよく見られるようになっています。一方、一般的な不動産売買においては、「内金」がやり取りされることはあまりありません。

「内金」という言葉は、「手付金」とは違い、単なる商業用語にあたります。そのため、解約権の設定などの法律的な機能はない点で、「手付金」と使い分けられます。また、「手付金」が原則として代金とは別に設定されるのに対し、「内金」は代金の一部として支払われる点も違います。ただ実際には、「手付金」が売買代金の一部となったり、「内金」が「解約手付」として扱われるケースも少なくありません。

「着手金」とは

着手金

「着手金(ちゃくしゅきん)」はさまざまな場面で使われており、それぞれで意味合いが違います。まず、住宅建築における「着手金」とは、工事の着工から引き渡しまでの間に必要となる費用を指します。例えば、着工の際に行う「地鎮祭」などの費用がこれにあたります。これに対し「手付金」は、主に土地の購入に際して必要な費用という点が違います。

一方、M&Aの分野における「着手金」は、M&A仲介会社などに対し、M&Aに関する業務を依頼する際に支払う費用を指します。また、弁護士に弁護を依頼する際にも「着手金」が必要になりますが、これは弁護士が弁護活動を始めるにあたっての対価(弁護士費用)という意味合いがあります。

「前金」とは

前金

「前金(まえきん)」とは、「品物を受け取る前に代金を支払うこと、もしくはその代金」という意味の言葉です。売買契約において、あらかじめ代金の支払いを行い、その後に品物を受け取ることを指します。代金の支払い方を示す言葉であり、「手付金」とは意味合いが違います。もちろん、解約権の設定といった役割もありません。また、全額を前払いする場合もあるという点で、「内金」とも異なります。

一方、「前金」と似た言葉に、「前払金(前渡金)」というものがあります。こちらは勘定科目の1つで、商品・サービスの購入や依頼の際、代金の一部あるいは全部を前もって支払った場合に使用するものを指します。この場合は、「前金」「手付金」「内金」のいずれも、「前払金」として処理されます。