社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

成果主義や能力主義、年功序列、職務主義の違い

成果主義や能力主義、年功序列、職務主義の違い

成果主義や能力主義、年功序列、職務主義といった4つの違い

企業の人事評価制度といっても能力主義や成果主義、年功序列、職務主義など様々なものが存在しています。
日本企業の多くが導入していた誰もが知っている年功序列こそ知っている方も多いと思いますが、能力主義と成果主義の違いは?と聞かれてはっきりと答えられない方も多いと思います。
また、最近あまり耳にすることも少なった職務主義も他の能力主義や年功序列と違った評価制度となっています。

ここでは「成果主義」「能力主義」「年功序列」「職務主義」の4つの違いについて紹介していきます。

成果主義とは

成果主義とは言葉の通り仕事で出した結果、つまり「成果」によって評価される人事制度の事をいいます。
営業職や販売職であればどれだけ製品やサービスを販売したか?製品開発であればどれだけ新しい商品を開発できたか?などが評価の基準となります。
後述する年功序列とは違い年齢や社歴などに関係なく一定の評価を上げることで、評価されるため若手であっても数十年その会社に勤める先輩社員よりも高い役職や給与をもらうことが可能となります。

一方で、経理や総務、営業アシスタントと言った直接成果を上げない職種では成果を評価することが難しいと言った問題や製品開発費用を削減されるなど外的要因で成果を上げられなくなった場合など評価されにくくなってしまうと言った問題があります。

成果主義のメリットとデメリット13選

能力主義とは

成果主義と混同されがちな能力主義ですが、本来の意味は大きく違ってきます。
能力主義は個人の能力を評価する制度のことで、「簿記3級」を持っている経理担当者と「簿記1級」を持っている経理担当者では能力が異なることから評価が違ってくると言った考え方になります。
また、技術的な能力だけでなく、例え成果の出せなかった失敗したプロジェクトであってもプロジェクトへ取り組む姿勢やプロジェクトへ貢献度なども個人の能力として評価される場合が多くみられます。

成果主義が欧米などで元々使われていた制度なのに対して能力主義は日本独自の制度だとも言われています。

取り組む姿勢や貢献度なども評価の基準となる場合が多く成果主義とは違い過程も評価の基準となる場合があるため、明確な評価基準を設けることが難しい点や感覚での評価となりやすいと言った問題もあります。

年功序列とは

年功序列とは年齢や社歴に応じて評価される制度のこと。
冒頭でも記載したように日本では古くから年功序列による評価制度が導入されてきました。しかし、能力の低い者が社歴が長いと言った理由で高い給与を受け取っていたり、高い役職についているなどの問題点も多くありました。

そのため近年ではベンチャー企業や中小企業はもちろんのこと大手企業でも年功序列を撤廃し上記の成果主義や能力主義を導入する企業が増えてきました。

職務主義とは

職務主義とは役職、つまりポストなどによって給与が変わる制度のこと。
能力主義の対義語にあたり、「簿記3級」と「簿記1級」と言った能力の違いがあっても同じ「経理担当者」と言った同じポストである限り評価は同じとなります。
会社に評価され「経理課長」や「経理部長」など昇進し役職やポストが変わることで給与などが違ってきます。

上記の年功序列も職務主義を前提に構成されている場合が多く年齢に応じて昇進し、昇進することで職務主義により給与が上がると言った場合が多くみられます。

役職によって給与などが変動するため明確な評価を受けやすい反面、ポストが空かない限り昇進するチャンスがないなど他の主義とは違った問題点もあります。

成果主義や能力主義、年功序列、職務主義の違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします