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ビジネス知識

お茶やコーヒーの出し方に関するビジネスマナー21選

お茶やコーヒーの出し方に関するビジネスマナー

来客されたお客様にお茶やコーヒーなどを出す会社がほとんどだと思いますが、お茶やコーヒーの入れ方や出し方にもマナーがあります。
お茶の入れ方に関しては「お茶の入れ方に関するビジネスマナー」に記載させていただきましたのでここではお茶の出し方に関して紹介させていただきたいと思います。

また、訪問先で出されたお茶やコーヒーの飲み方に関するマナーについては「営業先でのお茶やコーヒーの飲み方のマナー」に記載させていただきましたので時間があれば合わせて呼んでいただければと思います。

お茶やコーヒーの出し方

入れたお茶やコーヒーを出す際のマナーについて紹介していきます。お茶やコーヒーの出し方でビジネスが上手くいくかどうかまで分かりませんが、マナーなどに厳しいお客様から見れば出した本人の品格はもちろん、会社としての品格も問われてしまいかねてしまいますのでしっかりと覚えておくようにしましょう

必ずお盆に乗せる

給湯室などで入れたお茶やコーヒーをお客様のいる会議室や応接室に運ぶ際には必ずお盆に乗せて運ぶのがマナーです。
例え1つ、2つであってもお盆に乗せて運びます。

さらにお盆を運ぶ時は両手でお盆を持ち、胸よりも少し低い位置に持って運びます。

茶托やソーサーに乗せずに運ぶ

お盆に乗せて運ぶ際は茶托(ちゃたく)やソーサーなどの受け皿の上には湯呑やカップを乗せずに運びます。乗せて運ぶのはマナー違反であると同時に滑りやすくなるため重ねずに持ち運ぶようにしましょう

また、こぼしてしまうなどトラブルになった場合でもすぐに対応できるように布巾も必ず一緒に持ち運びます。

お茶やコーヒーは着席したタイミングがベスト

お茶やコーヒーを出すタイミングは名刺交換が終わり、全員が着席してからお出しするのがベストです。
名刺交換の最中は名刺交換や挨拶の邪魔になってしまいかねませんので避けるようにしましょう。

ドアを3回以上ノックし入室する

入室する際は片手でお盆を持ち、必ず3回以上ノックをしてから入室します。「来客対応の基本的なマナー」でも記載しましたが2回はトイレのノックになってしまいますので注意しましょう。
ドアを開けたら「失礼いたします」と言いながらお辞儀をするのがマナーです。

また、この時ドアを閉める音に注意しましょう。会議室や応接室の中ではすでに商談や打ち合わせが始まっています。大きな音が立たないように手でドアを閉めましょう。ドアによっては自動的に閉まるものがありますが必ず手で音ができないよう閉めましょう。

お盆を机の上におく

入室したらお盆から直接お出しするのはマナー違反です。一旦サイドテーブルにお盆を置き、そこで茶托に湯呑を乗せ1つずつお出しします。コーヒーの場合も同様で一旦お盆を置き、そこでソーサーにカップを乗せてから1つずつお出しします。受け皿を使用しないインサートカップなどを使う場合も同様です。

サイドテーブルがない場合には下座の端にお盆を置きます。

上座と下座については「会議室や応接室でのビジネスマナー(上座・下座など)」に記載がありますので確認してみてください。

目上の人から順に配る

お出しする順番は目上の方になりますので先にお客様、次に自社の社員になります。また、お客様や自社の社員に出す際も役職の高い順になります。
お客様の役所が分からない場合には「会議室や応接室でのビジネスマナー(上座・下座など)」に記載がある上座や下座を覚えておくと役職などが分からなくても座っている位置で役所の高い人や低い人を判断することができます。

右後ろから配る

お茶やコーヒーをお出しする際は相手の右後ろからお出しするのがマナーです。ただし、会議室が狭く後ろに立てない場合などには正面からお出ししても問題はありません。また、右側に回れない場合には左側からや正面からお出ししても問題ありません。
ただし「正面から失礼致します」などと一言添えるとなお良いマナーとなります。

お茶菓子、お茶やコーヒー、おしぼりの順で出す

お茶菓子やおしぼりなどを一緒にお出しすることもあるかと思いますが、その場合にはお客様から見て左から「お茶菓子、お茶やコーヒー、おしぼり」の順になるようにお出しします。
ただし、上記で記載したように左側からお出しする場合には反対になります。

また、すでにお出ししたものの上を越えて別の物おだしするのは「袖越し」と呼ばれるマナー違反となるためお出しする順は「お茶菓子、お茶やコーヒー、おしぼり」の順になります。

湯呑の側は手前に、茶托の木目は横向きに

さらにお茶の場合、湯呑は絵柄が相手に向くようにお出しします。絵柄などがない場合や絵柄に正面がない場合にはどちらの方向でも問題ありませんが、内側または外側に描かれている場合には必ず相手に向くようにおきましょう。
また、茶托に木目などがある場合には木目が相手に向かないように横向きにするのが正しいマナーです。

お盆を左脇に抱え静かに退室する

お盆の上に乗せて帰る物がない場合にはお盆は左脇に抱えて持ち運びます。新入社員の方は慣れないかもしれませんがお盆をフラフラと思っているよりもキレイみえます。
また、退出する時も入室する時と同様に「失礼致します」と言ってドアを開け退出します。この時もドアが「バターン」と閉まらないように手でしっかりとおさえながら退出します。

アイスコーヒーなどその他の飲み物の出し方

会社によっては季節に応じてアイスコーヒーなど冷たい物をお出しする会社もあるかと思います。また、ペットボトルをそのままお出しする会社もあると思います。

冷たい飲み物を出す際はコースターを使う

上記で茶托を使用したようにアイスコーヒーなど冷たい飲み物をお出しする場合にもコースターを使用します。
コースターも茶托やソーサー同様に運ぶ際にはグラスの下にひかずに持ち運び、お出しする際はまずコースターを置き、その上にグラスを置くようにします。

コーヒーや紅茶のカップは取っ手を右手にして出す

コーヒーや紅茶をお出しする際にはカップを使用することもあるかと思いますが、その場合には取っ手が左側にくるようにお出しするのがマナーです。
正確にはアメリカ式は右側、イギリス式では左側に取っ手がくるようにしますが、日本では左側にすることが多くみられます。

ミルク・砂糖・スプーンはソーサーに乗せる

コーヒーや紅茶を飲む際にはミルクや砂糖などの他にスプーンやマドラーなども一緒にお出しする場合があります。
その時はソーサーにまとめて乗せて問題ありませんし、カップなどにスプーンやミルク、砂糖などを1つにまとめてお出ししても問題ありません。

ただし、ソーサーに乗せてお出しする際にはスプーンやマドラーの持ち手が右側になるようにお出しし、なおかつカップの手前に置くのがマナーです。

ペットボトルで出す際は紙コップを添える

一人ひとりにペットボトルをお出しする場合には紙コップも一緒にお出しするようにしましょう。
特に女性の中にはペットボトルのまま飲むのを控えている方もいるため紙コップを添えると喜ばれます。
紙コップでお出しする場合にはペットボトルの上に乗せてお出ししても問題ありません。

いただいたお茶菓子は出さない

お客様の中にはお茶菓子などを持参される方もいますが、基本的にはいただいたお茶菓子をその場でお出しすることはありません。ただし、普段から付き合いがあり、ある程度深い仲であればお出ししても失礼にはなりません。

その他にも注意したい出す際のマナー

お茶やコーヒーをお出しする際に急なトラブルに見舞われることもあります。また、上記のマナー通りにお出ししにくい状況もあるかと思います。

足りない場合には目上の人から出し不足分を再度運ぶ

会議室や応接室にお茶やコーヒーを運んだら聞いていた人数よりも人が多く、用意した飲み物が足りないこともあると思います。そんな時はすでに用意したお茶やコーヒーを一旦お出しし不足分を再度もってくるようにしましょう。
その時注意すべきはお客様からお出し、残ったお茶などは自社の社員の役職が高い順位お出しします。

こぼしてしまった場合

お出しする際におこぼしてしまった場合などは「失礼致しました」と謝罪し持っていった布巾ですばやく拭き取りましょう。
ただし、会議室や応接室の中ではすでに商談や打ち合わせが進んでいますので迷惑にならないようにすばやく片付け退出するようにしましょう。
慣れればそういったミスも減りますが、お客様がこぼしてしまうことも考えられますので必ず布巾は持っていくようにしましょう。

机の上に書類がある場合には確認する

すでに机の上に書類などが広げてある、または広げることが予想される場合には「どちらに置きますか?」と確認するものマナーです。
あくまでも商談や打ち合わせがメインですのでお茶やお茶菓子が邪魔にならないようにするのも社会人としてのマナーです。

1時間を目安におかわりを持っていく

商談や打ち合わせが長引くようであれば1時間を目安におかわりを持ってきましょう。

マスクを外す

インフルエンザ対策や風邪予防としてマスクをつけている場合には会議室や応接室に入る前に外すのがマナーです。一方すでに風邪などをひいてしまっている場合には別の方にお茶出しを変わってもらうのもマナーの一つです。

お茶かコーヒーか確認してもOK

お茶やコーヒーなどの希望を聞いても問題ありません。また季節の変わり目などによってはアイスやホットなどを確認しても問題ありません。
マナーも大切ですが、来客したお客様などをもてなす気持ちも大切になります。

お茶やコーヒーの出し方に関するビジネスマナー

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