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Z世代の定義とは?ミレニアム世代との違いとZ世代の特徴10選

Z世代の定義とは?ミレニアム世代との違いとZ世代の特徴10選

ある年代に生まれた人達を「○○世代」と呼ぶことは、洋の東西を問わずに行われていることです。アメリカにおいては、近年「X世代」「ミレニアム世代」などが話題となってきましたが、最近は「Z世代」が頻繁に取り上げられるようになっています。そうした影響は日本にも及び、日常的に「Z世代」のワードを聞く機会も増えました。
しかし、実際のところどういった年齢層を指すのか、よくわからないという人も多いでしょう。

そこで本記事では、「Z世代」の定義や「ミレニアル世代」との違い、特徴などについて解説していきたいと思います。

Z世代の定義とは?ミレニアム世代との違い

メディアなどでZ世代と呼ばれている集団は、そもそもどういった人達を指しているのでしょうか。今一つ分かりづらいという人も多いと思います。
そこでまずは、Z世代の定義と、ミレニアル世代との違いについて見ていきましょう。

Z世代の定義とは

Z世代の定義とは

「Z世代(Generation Z)」とは、アメリカで作られた言葉です。アメリカで1960~1974年生まれの人を「X世代」、1975~1990年代前半生まれの人を「Y世代」と呼んだことから、それ以降の世代という意味で「Z世代」の名が付けられました。

定義については、特に厳密に定められているわけではなく、場合によって幅があるのが実状ですが、一般的には、主にアメリカ合衆国において、1990年代中盤(または2000年代序盤)以降に生まれた世代を指すことが多くなっています。何年生まれまでを含むかについても、使用する主体によって幅がありますが、大体2010年代中盤まで含まれるようになっています。
つまり、2020年現在で5歳~24歳ほどの年齢の人が、Z世代に当てはまることになります。

Z世代とミレニアム世代の違い

Z世代とミレニアム世代の違い

「ミレニアム世代」とは、アメリカ合衆国で1980年代から1990年代中盤くらいまでに生まれた、2000年代に成人したり社会人となったような世代を指す言葉です。「ミレニアム(millennium)」は、英語で「千年紀」を意味しています。広義には、「Y世代」とほぼ同じ意味の言葉になります。「ミレニアル世代(Millennial Generation)」と呼ばれることもあります。

子供の時からパソコンや携帯電話などの技術が身近にあるため、「デジタルネイティブ」とも呼ばれます。その点はZ世代とも共通していますが、一方でいくつかの違いもあります。
例えば、ミレニアム世代が好景気の時に生まれ、楽観的な成長期を過ごしたことで理想主義的な傾向が強いのに対し、Z世代は成長期を通して不況期にあったことから、比較的現実的な考え方をする傾向があるといった具合です。

Z世代の特徴

上ではZ世代の定義などについて見ましたが、具体的にはどのような世代的特徴を持っているのでしょうか。
ここからは、Z世代に見られる特徴的な傾向や性質について、いくつかのポイントを挙げて紹介していきましょう。

デジタルネイティブ

デジタルネイティブ

「ミレニアル世代との違い」の項目でも述べましたが、Z世代はいわゆる「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代にあたります。デジタルネイティブとは、上でも説明したように、幼少期にパソコンや携帯電話などのIT技術と身近に接していた世代のことです。1つ前の世代である「Y世代」が、すでにデジタルネイティブであったため、Z世代も必然的にデジタルネイティブに含まれます。

この世代の特徴としては、幼い頃から自然にデジタル機器に触れているため、特に教わったりしなくても、直感的にそうした機器の操作ができるということがあります。
遊びの中にごく普通にスマートフォンやタブレットが存在し、就学前に1人でスマホゲームをするなども一般的です。また、TVよりYouTubeなどの動画を好む点も特徴となっています。

プライバシーに関する意識の高さ

プライバシーに関する意識の高さ

Z世代の大きな特徴として、「プライバシー保護への意識の高さ」も挙げられます。

前述のように、生まれた時からインターネットに接し、SNSにも慣れ親しんでいるZ世代は、高いネットリテラシーを持ちます。また子供のころから、SNSでの不用意な投稿が重大なトラブルを招く例を嫌と言うほど見ているため、自然にプライバシーの重要性に関する認識も植え付けられています。
このため、Z世代は上の世代と比べて、プライバシーを特に重視する傾向が強くなっています。実際に海外では、無断で自分の子供の時の写真を投稿されたとして、実の親を訴えるというケースも起きています。

このように、Z世代はSNSが生活の一部である一方で、知らない人に対するプライベートの防衛意識が非常に高いという特徴があります。

オンラインでの音楽の大量消費

オンラインでの音楽の大量消費

Z世代のもう1つの特徴に、「音楽をオンラインで大量に消費する」ということがあります。

2000年代に入って登場した音楽のネット配信は、それまでのCDなどのメディアに、あっという間にとってかわりました。Z世代にとっては、幼少期からネットを通じて音楽を聴くことは普通であり、YouTubeなどのサイトによって、無料で膨大なアーカイブに接することができます。同時代のあらゆる音楽はもちろん、過去の多くの音源も、ネット上で簡単に耳にすることが可能です。

この流れは、2010年代後半のサブスクリプションサービスの登場によって、さらに加速しました。日本ではCDも未だに健闘していますが、アメリカなどの海外では、Z世代を中心として、すでに音楽をオンラインで聞くスタイルが一般的となっています。

反ブランド主義

反ブランド主義

「反ブランド主義」かつ「個性を重視する」というところも、Z世代の特徴となっています。

これはY世代にも共通する点ですが、Z世代は多様な価値観の存在を許容し、自分と他者との違いを当然のこととして受け入れる人が多くなっています。X世代以前の人々が、マイホームやマイカーといった「所有」の観念に執着していたのとは異なり、Y世代やX世代は、モノを買ったり消費することにはあまり興味がありません。それよりも、「体験への投資」や「コトの消費」の方に惹かれることが多くなっています。そのため一般的には、ブランドへの関心が低く、より本質的なことへ価値を置く世代とみなされています。

この背景には、あらかじめモノのあふれた状態が当たり前の中で育ったことへの、心理的な反発があると分析されています。

仲間との交流はオンタイムで

仲間との交流はオンタイムで

Z世代の特徴の1つに、「仲間との交流はオンタイム(時間通り)で行う」というものもあります。

Z世代にとって、時間は何より貴重なものです。自分にとっても他人にとっても、時間は有限であることをきちんと理解しています。そのため、いたずらに時間を浪費することを好みません。だらだらと無意味に時間を使うことは、多くのZ世代にとって我慢がならないことです。そのため、仲間とのコミュニケーションも、きっちりとオンタイムで行うのが特徴となっています。

友達と会う時でも、どんなに楽しくてもずるずる引き延ばしたりはしませんし、同僚との付き合いも、勤務時間内など予定の内に収めます。こうしたことの背景には、デジタル化によってスケジュール管理が容易になったことが影響しているとの見方もあります。

起業家精神が高い

起業家精神が高い

Z世代はまた、「起業家精神が旺盛」という特徴もあります。

起業家精神とは、どこかの会社や組織に雇われるのではなく、自分で事業を興そうという気持ちのことです。こうした人たちが持つ傾向としては、「何でも自力で解決しようとする」「自己管理能力に富む」「自己責任の意識が強い」「自己評価が正確」「他人への信頼や支援を惜しまない」といったものがあります。このような傾向は、個人主義でありつつ他の価値観を許容し、なおかつSNSで多くの人と体験や感情を共有しあうという、Z世代の特徴にも合致するものです。
実際に、Z世代は学生時代に起業するなど、早い時期から事業に目覚める人も少なくありません。特にアメリカにおいては、こうした流れがどんどん加速している状況です。

社会問題への意識が高い

社会問題への意識が高い

「社会問題に対する意識が高い」という点も、Z世代に共通する特徴の1つです。

21世紀に入り、世界を取り巻く状況は、どんどん厳しくなっていきました。アメリカでは2001年9月11日に、ニューヨークのワールドトレードセンターがテロによって破壊される事件が起きていますし、その後も戦争や災害などが相次いだことから、現在までに社会不安は地球規模で広がっています。そんな中で育ったZ世代は、必然的に自分を取り巻く状況の厳しさに目を向け、危機感や問題意識を募らせていきました。また、子供のころからSNSを使いこなせる彼らにとっては、自分の考えを発信するのも容易です。
そういった背景により、Z世代は早い段階で、積極的に社会問題への呼びかけを行う例が多くなっています。

平等性や合理性を求める

平等性や合理性を求める

Z世代には、「平等性や合理性を求める」という特徴もあります。

日本おいて、Z世代が育った2000年代は、共働き世帯の数が専業主婦世帯の数を上回った時代でもあります。そうした中で成長してきたZ世代にとって、男女平等の考えは、上の世代に比べればごく当たり前のこととなっています。「家事は女性がやるもの」という考え自体は、日本ではまだまだ根強いものがありますが、ことZ世代に関しては、そうした感覚は消えつつあります。

また、本質や合理性を大事にするZ世代にとっては、理不尽な待遇や慣習は納得できない思いが強くなっています。「年上の言うことを聞くべき」「会社の命令には服従すべき」といった従来の価値観は、Z世代から見ると不合理で、無意味なものにしか映りません。

SNSによるつながりを重視

SNSによるつながりを重視

Z世代は、上の項目でも述べたように、物心がつく前からインターネットに触れている世代です。SNSも早い段階で使いこなし、日常生活の一部として、ごく普通に活用しています。それまでの世代が、SNSに対する距離感を掴みにくいという人が多いのに比べ、Z世代はそうした感覚がほとんどありません。

子供時代からSNSによって友達とつながることが当たり前で、複数のアカウントを器用に使い分けることもできるZ世代にとって、そこでのコミュニケーションは、現実と同じくらいの比重を持っています。自分の体験を友人知人と共有し合ったり、逆のことを行うのは、ごく自然な行為です。

こうしたように、Z世代はSNSを生活の一部として使いこなし、そこでの人とのつながりを重視する傾向が、前の世代より強いという特徴があります。

金銭やキャリアには保守的

金銭やキャリアには保守的

社会的な意識が強く、平等や合理性を重んじるZ世代ですが、こと金銭やキャリアに関しては、意外に保守的な傾向が強いという特徴もあります。

Z世代が育った2000年代は、日本においては「失われた20年代」と呼ばれる時代です。長く続く不況により、各家庭の経済状況も厳しい中で成長してきたことから、お金に関しての感覚は、必然的に厳しくなっています。実際に、2018年における大学生の1日の生活費(家賃を除く)は677円と、過去最低を記録しています。

こうした理由により、Z世代は仕事選びにおいても、「安定」を第一条件に掲げる人が少なくありません。依然として先の見えにくい状況が続く中で、こうした傾向はますます強まっています。

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