一般常識
「実践(実践的)」と「実戦(実戦的)」の意味と違い

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実践(実践的)と実戦(実戦的)の意味と違い
「“じっせん”的な」という場合の「じっせん」には、当てはまる漢字表記は2つあります。「実践」と「実戦」がそれですが、もしかすると、これらを混同して使っている人もいるかもしれません。しかし、もちろんこの2つには、意味や使い方の違いがあります。
今回は、「実践(実践的)」と「実戦(実戦的)」の意味の違いについて解説していきましょう。
実践(実践的)とは
「実践」とは、「主義や理論を実際に自分で行うこと」という意味の言葉です。頭で考えていた何らかの方法論を、現実に実行してみせることを言います。「実践的」は、そうした行動を起こすさま、態度を表す言葉です。「主張するだけでなく、実践することが大事だ」「実践的な面が欠けている」のように使われます。
「実」は「本当」「実行する」を表し、「践」は「あるく」や「行う」を表しています。
「実戦」との違いで言うと、「実践」の方が使われる範囲が広いという点が異なります。後述するように、「実戦(実戦的)」は使われる範囲が限られますが、「実践(実践的)」は主義や理論に基づいて行動すること全般に対し使うことができます。この点は、両者の大きな違いとなっています。
実戦(実戦的)とは
「実戦」とは、「実際の闘い」という意味の言葉です。演習のような模擬の闘いではなく、実際に相手と戦闘を繰り広げることを指しています。一方「実戦的」は、「実戦に役立つ」「実戦に近い」などの意味になります。「実戦はもっと過酷だ」「実戦的な演習になる」のように使われます。
「実」は前述のように「本当」を指し、「戦」は「たたかい」を指しています。
「実戦」と「実践」との違いは、上記のように使われる範囲の広さにあります。
「実践(実践的)」は理論を行動に移すこと全般を指すのに対し、「実戦(実戦的)」は軍事やスポーツなど、基本的に相手と競い合う分野でしか使われません。また、「実践」は動詞として使えるのに対し、「実戦」は名詞としてしか使えないという違いもあります。
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