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一般常識

「市」「区」「町」「村」「郡」の意味と違い

「市」「区」「町」「村」「郡」の意味と違い

「市」「区」「町」「村」「郡」の意味と違いとは

住所を書く際などによく目にする語に、「市」「区」「町」「村」「郡」の5つがあります。これらの言葉は普段何気なく接してるものの、それぞれの具体的な違いについてはよくわからないという人も多いでしょう。一体この5つの言葉は、どのように使い分けられているのでしょうか。

今回は、「市」「区」「町」「村」「郡」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。

「市」とは

市

この場合の「市」とは、「地方公共団体の1つ」を表します。「横浜市」「名古屋市」などのように使われます。「市」の字は、「物品を売り買いするために人々が行く場所」を表しており、そこから「まち」の意味でも使われるようになりました。

地方公共団体としての「市」と認められるためには、「人口が5万人以上であること」「中心市街地の戸数が、全戸数の6割以上であること」などの条件を満たす必要があります。

「町」や「村」などの違いはいろいろありますが、大まかに言うと、「人口規模」の点で使い分けられます。「市」の場合、「5万人以上の人口を持つ」という点が、「町」や「村」との最大の違いとなっています。

「区」とは

区

「区」とは、「境界」や「小分けした場所」などを表す語ですが、この場合は「地方自治法で定められた行政上の区画」の意味になります。「中央区」「北区」などのように使われます。

現行の地方自治法における「区」は、「特別区」と「政令指定都市に置かれる区」の2種類に分かれます。前者は東京都における「区」(理論上はそれ以外にもありうる)で、「市町村」とほぼ同様の機能を持つ「特別地方公共団体」にあたります。一方後者は、あくまで「市」の下部機関にとどまります。

政令指定都市の「区」の場合、「地方自治体」にはあたらないため、「市」や「町」などとは明確に違います。それに対し、「特別区」の場合は、前述のように「市」と同じ自治体として扱われています。

「町」とは

町

「町」とは、「住宅の密集地」や「田の区画」などを意味する語ですが、この場合はやはり、「地方公共団体の1つ」を表します。読み方は、「まち」と「ちょう」の2種類があります。「相生町」「祇園町」などのように使われます。

「町」の字は、「田畑」「釘を打ち込む」などの象形から成り、本来「あぜ道」や「境」などを表しています。

「町」は、「地方公共団体の一種」という点で「市」と違いはありません。しかし、上でも述べた通り、主に「人口規模」の点で区別することができます。「市」が「人口5万人以上」を条件とするのに対し、「町」は都道府県ごとの条例によってまちまちですが、大体「人口5千人~8千人以上」を条件とすることが多くなっています。

「村」とは

村

「村」とは、やはり地方公共団体の1つです。「市」や「町」などとともに、都道府県に属しています。読み方は、「そん」で統一している県と、「そん」と「むら」が混在している県の2種類があります。「新島村」「檜原村」のように使われます。

「村」の字は、「木」「人」の象形から成り、「(木材や人が多く集まる)むら」を意味しています。

「村」と「町」の違いは、各都道府県の条例によって定められますが、「町」より規模が小さい区画とされることが通常です。例えば「人口5千人以上」を「町」の条件としている場合、5千人に満たない地域は「村」ということになります。ただ、場合によっては「町」の人口条件を満たしても、他の条件次第で「村」と認定されることもあります。また、すべての条件をクリアしていても、住民の意思で「村」の呼称を選択する場合もあります。

「郡」とは

郡

「郡」とは、「都道府県の区・市以外の町村を包括する区画」を意味する言葉です。簡単に言えば、「町や村より大きい行政区画」ということになります。一般に、市制が施行されているところには属しません。読み方は「ぐん」で、「西多摩郡」「石狩郡」のように使われます。
「郡」の字は、「むれ」「村」の象形から成り、「村の一群」を意味しています。

「郡」は、「市」や「町」などとは違い、地方自治体にはあたりません。以前は「郡制」によって自治体として認められていましたが、1923年に廃止されたため、現在は単に地理上の区画を指す語となっています。こうしたことから、あまり積極的な役割はありませんが、住所を書く際には「○○郡○○町」というように、「郡」も記載するのが基本のルールです。