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「地産地消」「地消地産」の意味と違いとは

「地産地消」「地消地産」の意味と違いとは

「地産地消」「地消地産」の意味と違い

食に対する関心や問題意識が高まる中で、「地産地消」という言葉が盛んに使われるようになっています。ニュースなどで、その取り組みについての報告を見かける機会も多いでしょうが、
その一方でこれとよく似た「地消地産」という言葉を聞くこともあると思います。同じ意味と受け止められることも多いこれら2つの言葉ですが、実はそれぞれの表す内容は、かなり異なっています。

本記事では、「地産地消」と「地消地産」の意味や違いについて詳しく解説しますので、使い分けの参考にしてみてください。

「地産地消」とは

地産地消

まず、「地産地消(ちさんちしょう)」とは、「ある地域で生産された農作物を、その同じ地域内で消費する」ことを意味する言葉です。
よりわかりやすく言えば、「地元産の野菜や肉、魚などの食べ物を、同じ地元の人に買って食べてもらう」というサイクルを指します。

もともと農産物や水産物は、地元で採れたものを食べるのが基本でしたが、次第に輸入農産物の割合が増加するなどした結果、食の大部分を他地域で生産されたものに頼るのが一般的となりました。「地産地消」は、こうした状況に対し農業者と消費者を直接結びつけることで、地域の農業の活性化や、食の安全の確保などを目指そうという狙いの下に生まれた概念になります。

「地消地産」とは

地消地産

これに対し「地消地産(ちしょうちさん)」とは、「地域で消費する農作物を、地域で生産する」ことを意味しています。
一見すると「地産地消」と同じ内容に見えますが、「どの立場に立っているか」という視点の部分に違いがあります。「地産地消」が「生産」を起点に考えられた言葉なのに対し、「地消地産」は「消費」を起点とした言葉なのが特徴です。つまり、「地消地産」は「地域のニーズ」から出発し、そのニーズから新たな地域の産業や雇用を生み出そうとする点が、「生産者本位」の「地産地消」との違いと言えます。
買い手視点のマーケティングである「地消地産」は、売り手視点のマーケティングである「地産地消」に比べて、より安定的な生産体制が作りやすいというメリットがあります。

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