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一般常識

「ゆがみ」「ひずみ」「いびつ」の意味と読み方の違い

「ゆがみ」「ひずみ」「いびつ」の意味と読み方の違い

「ゆがみ」「ひずみ」「いびつ」の意味と読み方の違いとは

「歪」の字には、「ゆがみ」「ひずみ」「いびつ」などの読み方があります。それぞれよく聞く言葉ですが、一体どのように使い分けられているのでしょうか。改めて考えると、わかりにくい部分が多くなっています。そこで今回は、「ゆがみ」「ひずみ」「いびつ」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

「ゆがみ」とは

ゆがみ

「ゆがみ」とは、「ゆがむこと」「ゆがんでいる状態」という意味の言葉です。物の本来の形がくずれてしまい、曲がったりよじれたりした状態を指します。「自転車でころんだ際、ハンドルにゆがみが生じた」「背骨のゆがみを矯正するために、整骨院に通っている」のように使われます。

「ゆがみ」は、「歪」の読み方の1つで、「歪み」と表記されます。「歪」の字は、「形や状態が整っていないさま」を表しています。

「ゆがみ」と「ひずみ」の違いは微妙なところですが、「ひずみ」が物理用語としてよく使われるのに対し、「ゆがみ」は一般的な用語という点で使い分けられます。また、「性格のゆがみ」や「顔のゆがみ」などのように、心や身体の各部について使われる点も、「ひずみ」との違いにあたる「ゆがみ」の特徴です。

「ひずみ」とは

ひずみ

「ひずみ」とは、「形がいびつなこと」という意味の言葉です。物の形状が曲がっているなどして、正常でないことを指します。また、ものごとが進行する途中で欠陥が生じることや、その欠陥や悪影響についても言います。「岩盤にひずみが蓄積する」「社会のひずみが教育現場に現れている」のように使われます。

「ひずみ」もまた、「歪」の読み方の一種で、「歪み」と表記されます。「ゆがみ」と同じ漢字表記であることから、意味合いも共通する部分が多くなっていますが、使われ方には違いがあります。「ゆがみ」は、上記のように物理用語としてよく使われる言葉です。例えば「プレートの運動による地層のひずみ」とは言いますが、同じ場面で「地層のゆがみ」とは言いません。また、「ゆがみ」が人の心や体に対してよく使われるのに対し、「ひずみ」は社会や人間関係、楽器の音色などについてよく使われる点も、両者の違いになります。

「いびつ」とは

いびつ

「いびつ」とは、「物の形や状態が整っておらず、くずれているさま」という意味の言葉です。「初めて作った壺は、いびつな形になった」「父親とのいびつな関係のせいで、彼はすっかりひねくれてしまった」のように使われます。

「いびつ」もやはり、「歪」の読み方の1つですが、由来は「飯櫃」の語にあります。「飯櫃」は通常楕円形をしていることから、「変形しているさま」を指して使われるようになりました。「いびつ」の読みは、「いいびつ」の音変化になります。

「いびつ」は、「形状がくずれているさま」を表す点で「ゆがみ」「ひずみ」と違いはありません。ただ、「ゆがみ」「ひずみ」がどちらも動詞「いがむ」の連用形であるのに対し、「いびつ」は「飯櫃」を語源とする名詞・形容動詞という点が異なります。