「予定」「計画」の意味と違い

「予定」と「計画」は、どちらも「今より先の時点であることをしようと考えている」といった意味合いを持つ言葉です。使われ方も似ており、明確な区別が難しい両者ですが、微妙なポイントで使い分けることもできます。では、そのポイントとは、具体的にどの辺にあるのでしょうか。

今回は、「予定」と「計画」の使い分け方が知りたいという人のために、これらの意味や違いについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくだい。

「予定」とは

「予定」とは、「行事や行動を前もって定めること」という意味の言葉です。また、そうして定めたことがらについても言います。読み方は「よてい」で、「連休中は旅行する予定だ」「明日のこの時間は会議が予定されている」「今日は来客の予定は入っていない」のように使われます。

「予」の字は「あらかじめ」「かねて」を、「定」の字は、「決める」を意味しています。

「計画」とは類語の関係にあたりますが、意味は完全に同じというわけではなく、重点の置きどころに違いが出ます。「計画」については後ほど詳しく触れますが、一般に「予定」は、「前もって決めている行動の内容や日時など」という部分に重点が置かれるようになっています。たとえば「週末はキャンプを予定している」と言う場合は、「キャンプが週末の過ごし方になるはずだ」というニュアンスの言い方になります。

「計画」とは

「計画」とは、「あることを行うために、あらかじめ方法や順序などを考えること」という意味の言葉です。また、そうして考えた内容についても言います。読み方は「けいかく」で、「夏休みの計画を立てる」「友達と旅行の計画をしている」「この計画はもっと細部を詰めるべきだ」のように使われます。「計」の字は「くわだてる」を、画の字は、「事前に方法や順序等を考える」を意味しています。

「予定」との違いは微妙なところですが、上で述べたように、意味の重点の置きどころがやや異なっています。「計画」の語の重点は、「将来にあることを実現させたいという意思」の部分に置かれるのが通常です。たとえば「週末はキャンプを計画している」と言う場合、「週末はキャンプをして過ごしたいと思っている」といった感じの言い方になります。つまり、総じて「計画」の方が、「予定」より能動的なニュアンスが強いと言うことができます。