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一般常識

「読む」「詠む」の意味と違い

「読む」「詠む」の意味と違い

読む・詠むの意味と違いとは

「読む」と「詠む」は、どちらも「よむ」と読む言葉です。しかし発音は同じでも、具体的な使われ方は異なります。では、それぞれどんな場合に使われるのでしょうか。個々の意味合いを知ることで、正しい使い分けができるようになります。

今回は、「読む」と「詠む」の意味や違いについて解説していきましょう。

読むとは

読む

「読む」の意味合いは、いくつかあります。
まず1つは、「文字に書かれたものを、一字ずつ声に出して言う」というものです。本や手紙などの文章を発声して表すことを言い、「子供に絵本を読む」「法華経を読む」のように使われます。
また、文字や文章、図などを見てその内容を理解するという意味もあり、この場合は「論文を読む」「資料を読む」のように使われます。
このほかに、「外面を見ることで、その隠された意味や将来などを推量する」という意味や、「数を数える」という意味もあり、それぞれ「手の内を読まれている」「流行を読む力」、「表を読む」「サバを読む」のように使われます。

「読む」の「読」という字は、「言う」と「つづく」を表す象形から成っています。ここから「言葉をつづける=よむ」を意味する漢字として成り立ちました。

「詠む」との違いについては、以下で見てみましょう。

詠むとは

詠む

「詠む」は、辞書では「読む」と同じ項目で扱われていますが、実際の使われ方には違いがあります。
「詠む」の表記が意味するのは、主に「詩歌を作る」ということです。具体的には、「和歌を詠む」「狂歌を詠む」「夏の風物を詠む」のように使われます。

「詠む」の「詠」という字は、「言う」の象形と、「いつまでもつづく」の象形から成っています。ここから「(口から声を長く引いて)詩歌をうたう」を意味する漢字として成り立ちました。

このように、「詠む」は「詩歌を作る」という意味合いに限られるという点が、「読む」との相違になります。「和歌を読む」と書く場合には、「和歌を声に出して表現する」という意味合いになります。

「読む」「詠む」の意味と違い

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