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本年・今年・当年・本年度・今年度・今期・当期の違い

本年・今年・当年・本年度・今年度・今期・当期の違い

本年・今年・当年・本年度・今年度・今期・当期の違いについて

日本語には、同じような意味の異なる言葉が多数存在します。それらは多くの場合、意味は似ていても使い方には微妙な違いがあるため、不用意に混同することはできません。
特に仕事上などでは、使い方を間違うと大きな問題となることもあります。
そうしたことを避けるためには、それぞれのこまかい意味やニュアンスの違いを知っておく必要があります。

今回は、「本年」「今年」「当年」「本年度」「今年度」「今期」「当期」という、時期を表す言葉の違いについて解説します。

本年

本年とは、「今年」を意味する言葉です。「当年」も同じ意味になります。

本年が表す時期は、その時点での最新の年ということになります。つまり、2019年の年頭に使うのであれば、2019年1月1日から2019年12月31日までが、本年にあたります。

本年は、意味としては今年や当年と違いはありませんが、使い方はやや異なります。
本年という言葉は、他よりも丁寧な言い回しであり、比較的あらたまった場面で使うことが多くなっています。
例えば、会社の上司や取引先への年賀状といったもので、「本年もよろしくお願いいたします」などと使います。こうしたビジネス上の付き合いのある人や、目上の人に対しては、より礼儀正しい印象の「本年」が使われるのが一般的です。

今年

今年とは、文字通り「今の年」を表す言葉です。つまり、その言葉が使われる時の、最新の年にあたります。意味としては、前述のように「本年」「当年」と違いはありません。
しかし、今年という言葉が含むニュアンスは、それらとは異なります。

今年という言葉には、本年のようなあらたまったニュアンスはありません。そのため、この言葉が用いられるのは、より砕けた関係の場合が多くなっています。
具体的には、学生時代の友人や家族、親せきといった人へのあいさつにおいて、よく使われます。この場合でも本年を使うこともありますが、多少の堅苦しさが出てしまうため、近い関係ほど使いにくくなります。親しい友達のような、気の置けた関係の場合だと、やはり今年の方が使われやすいでしょう。

当年

当年とは、本年や今年と同様、「この年」を表す言葉です。その時点での、いちばん新しい1年を指しています。しかし、当年という表現が表すニュアンスは、本年や今年とはやはり違います。

当年という言葉が使われるのは、特に年齢を言う場合が多くなっています。自分の年齢を他人に教える際、「当年とって○○歳です」などと言う具合です。これはやや古めかしい表現で、現在はそれほど頻繁には使われません。ちなみに「当年とって」という場合の年齢は、「今年中に達する年齢」になります。

また、当年は「今の年」をあらたまって強調したい時にも使います。文書中で前年と現在を比べる際などに、今年を強調する意味で、当年という言葉が使われます。
このほかにも、当年という言葉には「その当時」という意味もあります。

本年度

本年度とは、その名の通り「現在の年度」を表しています。
本年度は本年と似た表現ですが、両者が表している期間には違いがあります。

本年や今年という場合の「年」は、暦年のことを指しています。つまり、こよみの1月1日から12月31日までが、その期間になります。
一方、本年度の「年度」は、暦年とは別の1年の区切り方で、企業の会計年度や学校年度など、さまざまな種類があります。日本における年度は、多くの場合4月1日から翌年の3月31日までを指すことが多いですが、これは国や地方自治体の会計年度に合わせているためです。
そのため9月などを決算としている会社では10月1日から翌年の9月30日までが年度(会計年度)となります

一般社会で本年度という言葉が使われるのは、主に会社の決算報告などにおいてです。年賀状のあいさつなどで使うと、その年の3月31までしか含まれないことになってしまうので、うっかり間違わないよう気をつけましょう。

今年度

今年度もまた、「現在の年度」を表す言葉です。
意味としては、本年度とほとんど違いはありません。使われる場面も、両者ともに、企業の決算報告などが多くなっています。
ニュアンスとしては、今年度より本年度の方がやや硬めの印象がありますが、それほど大きな差があるわけではありません。そのため、今年度と本年度は、どちらを用いてもかまわないと言えます。
ただ、こちらもやはり年賀状などにはそぐわない表現ですので、その点には注意が必要です。

今期

今期とは、文字通り「今の期間」を表す言葉です。1年をある期間で区切った場合の、最新の期間を言います。

今期という言葉はさまざまな場面で使われますが、一般的には、特に会計用語として使われることが多くなっています。会計で言う今期は、現在進行中の会計期間のことを指します。例えば、12月が決算月となる法人では、今期はその年の1月1日から同年の12月31日までとなります。また、3月が決算月となる法人では、今期はその年の4月1日から翌年の3月31日までとなります。ですので、この場合に「今期の決算」という時には、前者はその年の12月期決算、後者では3月期決算ということになります。

さらに上記の期間を2分割し「前期」と「後期」と表現することや4分割し「第1四半期」や「第2四半期」と表現することがビジネスシーンではよくありますが、この場合、現在の期間を指す場合にも今期と表現することがあります。
つまり現在が前期であれば前期のことを今期、現在が第3四半期であれば第三四半期が今期となります。
ちなみに、今期のひとつ前の会計期間を「昨期」、今期の次の期間を「来期」と表現します。

当期

当期には、その時点で当面している時期という意味の他に、対象とする任意の時期という意味があります。

当期も今期と同様、会計用語として使われることが多くなっています。今期との違いは、今期が現在進行形の期間であるのに対し、当期は必ずしもそうとは限らないという点にあります。
例えば現在よりも、ふたつ前の期間を話題にしている場合、「その当時」といった意味から2年前の会計期間が当期にあたります。今期を今日、当期を当日に置き換えて考えると、意味が分かりやすくなるでしょう。
ちなみに、当期のひとつ前の期間は「前期」、ひとつ後の期間は「翌期・次期」と表現します。