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一般常識

「つつましい」「つましい」の意味と違い

「つつましい」「つましい」の意味と違い

「つつましい」「つましい」の意味と違い

「○○さんはとてもつつましい人だ」のように、「つつましい」という言葉は日常でも比較的よく使われます。一方、これとよく似た言葉で、「つましい」というものも耳にする機会が多くなっています。両者は語感も意味合いも近いことから、ほとんど同じ意味の言葉として扱われることもありますが、実際には本来の意味は異なっています。では、具体的にどの点が違うのでしょうか。

今回は、「つつましい」と「つましい」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてください。

「つつましい」

つつましい

「つつましい」とは、「遠慮深い態度である」「控えめで、しとやかだ」という意味の言葉です。「彼は目上の人の前では非常につつましい」「あのカップルは、2人ともお互いつつましく寄り添っている」「小さな野の花がつつましく咲いている」のように使われます。また、「つつましい」には「ぜいたくでないさま」という意味もあり、この場合は「破産してからはずっとつつましい生活を送っている」のように使われます。

「つつましい」と「つましい」は、意味が重なる部分もありますが、基本的な意味は違います。「つつましい」は「謙虚で控えめ」が本義であり、本来「倹約」などといった意味は持ちません。ただ、上記のように、現在では「つつましい」を「つましい生活」の意味で使うケースも多く、両者の意味の差はなくなりつつあります。

「つましい」

つましい

「つましい」とは、「生活ぶりなどがぜいたくでない」「地味で質素である」といった意味の言葉です。「あそこの家庭は収入は少なくないが、生活はとてもつましい」「つましい暮らしでも、特に不満を感じたことはない」のように使われます。

「つましい」と「つつましい」は、上で述べたように本来は別の言葉です。両者を漢字で表すと、違いが明確になります。「つましい」は「倹しい」と書くのに対し、「つつましい」は「慎ましい」と書きます。つまり、「つましい」は「倹約」や「節約」を表しており、「つつましい」は「謙虚」「控えめ」を表すと言うことができます。これも前述のように、最近は「つつましい」を「節約・倹約」の意味で使うケースも増えていますが、正確に使い分けるのであれば、こうした違いを踏まえておくと区別しやすいはずです。

「つつましい」「つましい」の意味と違い

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