一般常識
「探検」「探険」「冒険」の意味と違い

スポンサーリンク
「探検」「探険」「冒険」の意味と違い
「未知の世界をしらべる」という意味の言葉に、「探検」があります。この「探検」には、ほかに「探険」という表記がありますが、この2つはどういった違いを持つのでしょうか。また、「探検」と「冒険」との違いについても知りたいところです。そこで今回は、「探検」「探険」「冒険」の意味と違いについて解説したいと思います。
探検とは
「探検」とは、簡単に言うと、「実地に調べること」という意味の言葉です。まだ知られていない地域などに入り、現地でさまざまなことを調べることを言います。「この地域は未探検だ」「探検隊を組む」のように使われます。
詳しい定義については意見が分かれますが、探検に当たる行為は、古くから行われていました。特に航海技術が発達しだした16世紀以降は、未知の世界を探究しようという機運が高まり、アメリカ大陸などへの探検が盛んに行われるようになります。現在は地球上の未知の領域はほぼなくなりつつありますが、深海や未開民族の探査などは、いまだに行われています。
「探検」と「探険」は、後述するようにほとんど同じ意味の言葉です。その上で違いを挙げるとすると、「探検」の方が使われる機会が多いという点があります。これは、メディアなどが分かりやすくするよう、「探検」の表記に統一しているためです。
探険とは
「探険」の意味は、上で述べたように、「探検」と変わりはありません。やはり、「未知の領域を実際に調べること」といった意味合いです。辞書においては、両者を同一の言葉として載せています。これも前述のように、メディアが「探検」の表記に統一しているため、「探険」は「探検」よりも使われる機会は少なくなっています。
「探険」は、「探検」の後にできた表記です。「検」の字は単に「しらべる」を表しますが、「険」は「あぶない」や「けわしい」を表しています。そのため、「危険地帯に踏み入る」ことを強調する意味で、「探険」の字が当てられるようになったわけです。しかし、実際には危険の有無で使い分けされることはなく、基本的には「探検」が使われるようになっています。
冒険とは
「冒険」とは、「自覚して危ないことをすること」という意味の言葉です。危険な状態になるのは承知の上で、あえてそれに挑戦することを言います。「冒険の旅」「彼女は冒険心が旺盛だ」「人生には冒険も必要だ」のように使われます。
「冒険」は、「先のことを考えず進む」を表す「冒」と、「けわしい」「あぶない」を表す「険」から成っています。つまり、必ず危険な道を進むのが、「冒険」の特徴と言えます。それに対し「探検/探険」は、必ずしも危険な場所へ行くとは限りません。また、「冒険」は実際の場所だけでなく、人生などの抽象的な対象に対しても使えるという点も、「探検/探険」との違いになります。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
- 最新の情報をお届けします
- Tweet Follow @b_textbook
その他おすすめのコンテンツ一覧
-
「夫」「主人」「旦那」「亭主」の意味と違い
-
一次元・二次元・三次元・四次元・五次元の違い
-
生む(生まれる)・産む(産まれる)の違い
-
「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い
-
「蘇る」と「甦る」の意味と違い
-
「動線」と「導線」の違い
-
「ください」と「下さい」の正しい使い分け方と違い
-
元・基・下の使い方の違い
-
「信用」と「信頼」の違い
-
「つまずく」と「つまづく」の意味と違い
-
「変える」「替える」「代える」「換える」の意味と違い
-
「宜しく」と「よろしく」の正しい使い分け方と違い
-
「一人称」「二人称」「三人称」の意味と違い
-
高級寿司屋のマナーと正しい食べ方34選
-
ホールディングスとは(持株会社とは)?メリットとデメリット9選
-
「年度」「年次」「年時」の違い
-
「薄力粉」「小麦粉」「片栗粉」の違い
-
アラサー・アラフォー・アラフィーは何歳から何歳まで?
-
「いただく」と「頂く」の正しい使い分け方と違い
-
「早急(そうきゅう)」と「早急(さっきゅう)」の意味の違いと読み方
-
早生まれと遅生まれの意味と違い!メリットとデメリット15選
-
「幼年」「少年」「青年」「壮年」「初老」「中年」「熟年」「高年」「老年」の違い
-
「毎週」「隔週」「各週」の意味と違い
-
民主主義・資本主義・社会主義・共産主義の違い