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一般常識

「対応」と「応対」の意味と違い

「対応」と「応対」の意味と違い

対応と応対の意味と違いとは

「~に対応する」という言葉は、普段でもよく使ったり耳にしたりします。その一方で、「~に応対する」という言葉も、同じようによく聞かれます。これらは字も使い方も似ているために、混同されがちな言葉ですが、実は微妙な違いがあります。

そこで今回は、「対応」「応対」の意味と違いについて見ていき、正しい使い分け方を学んでおきましょう。

対応とは

「対応」の辞書での意味は、いくつかあります。1つは、「同じ種類の2つのものが向かい合って対になること」というものです。この場合は、対角線で結ばれる四辺形の角などが該当します。もう1つは「あるものごとと他のものごとが、対立したり相当したりする関係にあること」というもので、例えばα(ギリシャ文字)とa(ローマ字)がこれに当たります。また、「互いに釣り合いがとれている様子」も表し、文章の書きだしと結びのバランスを取ることなどがこれに当たります。

「対応」にはまた、「周囲の状況などに合わせて事を行うこと」という意味もあります。「対応策を練る」「問題に対応する」などの使い方ですが、これは、何らかの「ことがら」に応じて動いているという点にポイントがあります。この点は、後述する「応対」との大きな違いとなっています。

応対とは

「応対」とは、「相手になって受け答えをすること」という意味の言葉です。誰かの相談や注文、要望などを聞き取り、それに対し返事を返すことを言います。相手と直接対面している場合に限らず、電話やメール、手紙などのやり取りを交わす場合についても、「応対」と呼ぶことができます。「応」も「対」も、どちらも「こたえる」「返事をする」を表す漢字です。「お客様の応対はまかせる」「電話の応対がぞんざいだ」などのように使われます。

「応対」と「対応」は混同しやすい言葉ですが、明確な違いがあります。「対応」が上記のように、状況等の「ことがら」について応じるものなのに対し、「応対」は「人」について応じることを指します。ですので、例えばクレームの電話に受け付けが出るだけなら「応対」となり、担当者がその電話に出て対処すると、「対応」と呼ばれることになります。

「対応」と「応対」の意味と違い

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