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一般常識

「大義」「大儀」の意味と違い

「大義」「大儀」の意味と違い

「大義」「大儀」の意味と違い

「たいぎ」という言葉の漢字表記はいくつもありますが、「大義」と「大儀」もその中の1つです。これら2語は字面がよく似ていて混同されるケースも少なくありませんが、実際にはまったく異なる意味を持つ言葉で、明確に使い分けることができます。
では、具体的にどういった点で区別されるのでしょうか。「たいぎ名分」」という場合はどちらを使うべきかなども気になるところです。

今回は「大義」と「大儀」の違いについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「大義」とは

大義

「大義」とは、「人として守るべき道義」という意味の言葉です。国家・君主への忠義や、親への孝行といったものについて使われます。「大義なき戦争を始めるべきではない」「多くの兵士が大義に殉じて散っていった」などのように使われます。

「大義」はまた、「重要な意義」「大切な事柄」といった意味でも使われます。この場合は、「人権尊重の大義を説く」といった使い方になります。

「大義」の「義」という漢字は、「厳粛な作法・ふるまい」を指しており、そこから「良い」「法律・規範・おきて」「人の行うべき正しい道」などの意味で使われるようになりました。
「大義」と「大儀」の意味は、まったく違います。「大義」は「道義」に関する言葉であり、「儀式」や「面倒」などの意味合いはありません。

「大儀」とは

大儀

「大儀」とは、「(即位式や外国使節謁見などの)国家の重要な儀式」という意味の言葉です。また、「重大な事柄」や「儀礼的な催し事」という意味もあります。

上のような意味とはやや異なり、「大儀」には「やっかいなこと、億劫、面倒」「疲れなどのために何もする気になれないこと」といった意味もあります。この場合は「外出が大儀で仕方ない」「起きているだけでも大儀だ」のように使われます。また、「大儀であった」のように、他人の労をねぎらうときの言葉としても使われます。

「大儀」の「儀」は、「義」と同じく「ふるまい・作法」を指しますが、「義」が抽象的な意味を表すのとは違い、具体的な礼法を表す語となっています。

このように、「大儀」は「重要で大がかりな儀式」「やっかいなこと」といった意味を表す点で、「大義」と使い分けられます。ですので、「たいぎ名分」という場合は「大義」が正解であり、「大儀」は間違いということになります。

「大義」「大儀」の意味と違い

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