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一般常識

「出産数」「出生数」の意味と違い

「出産数」「出生数」の意味と違い

「出産数」「出生数」の意味と違い

近年は少子化についての話題があちこちで取り上げられていますが、これに関連する言葉として、「出産数」「出生数」の2つを目にする機会も多くなっています。この2つの言葉は、一見どちらも同じことを指しているようですが、実際は異なる意味を持ち、明確に使い分けることが可能です。では一体、具体的にどの点が異なっているのでしょうか。

今回は、「出産数」と「出生数」の意味と違い、使い分けのポイントについて解説していきたいと思います。

「出産数」とは

出産数

「出産数」の「出産」とは、一般に「子を産むこと」や「子が生まれること」を意味します。母体の子宮内で育った胎児を、母体外に産み出すことを言い、「分娩」と同じ意味になります。「出産数」は、これに「数」を付けた言葉で、「出産が行われた件数」の意味になります。「年間出産数」「この産婦人科クリニックの出産数は、開業以来1万例を超えている」のように使われます。

「出生数」との違いは、「死産数を含む」点にあります。「出産」は前述のように、「子が生まれること」を意味しますが、生れた子の生死は問いません。そのため、中には死産となったケースも含まれます。これに対し「出生(数)」は、後述するように、生きて生まれた子供のみを対象とするようになっています。

なお、法律において「死産」は、「妊娠12週以後の死児の出産」と定義されています。

「出生数」とは

出生数

「出生数」の「出生」とは、「胎児が生きて生まれること」を意味する言葉です。胎児が母体から独立し、人間となることについて言います。「出生数」はこれに「数」を付けた言葉で、「子供の生まれた数」の意味になります。「我が国における過去10年間の出生数の推移」「出生数、普通出生率、ならびに合計特殊出生率」などのように使われます。
「出生」の読み方は「しゅっしょう」が通常ですが、「しゅっせい」でも間違いではありません。

「出生数」と「出産数」の違いは、上記のように、「死産を含むかどうか」という点に求められます。すでに上で述べましたが、「出生」は生きて生まれた子供を対象とする言葉であり、「死産」とは区別されます。そのため、「出生数」と「出産数」は同じ数でなく、必ず前者の方が後者より少なくなります。この点に気を付けて、両者を使い分けるようにしましょう。

「出生率(しゅっしょうりつ)(しゅっせいりつ)」の意味と読み方の違い

「出産数」「出生数」の意味と違い

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