一般常識
「少数」と「小数」の違い

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少数と小数の違いとは
「少数」と「小数」は、どちらも同じ読みで、似たような字面なことから、意味を混同しやすくなっています。しかし、両者の内容には明確な違いがあります。意味を取り違えて使ってしまわないよう、これらの違いをしっかり覚えておきたいところです。
そこで今回は、「少数」と「小数」の違いについて、詳しく解説していきます。
少数とは
少数とは、文字通り「数が少ないこと」を表す言葉です。「多数」の反対語になります。具体的な使い方としては、「少数精鋭」「少数意見」「少数民族」などがあります。
少数という表記を使う場合には、具体的な数字を表すわけではなく、「わずかな数しかない」ことを表すという特徴があります。つまり、数の相対的な「少なさ」に重点が置かれているわけです。
例えば少数精鋭という場合には、「人数は少ないが、能力に秀でたものばかりそろっている」という意味になり、数の「少なさ」がハンデにならない様を表しています。また、少数意見という場合には、「全体の中に占める割合が少ない意見」という意味で、やはり「少なさ」に重点が置かれています。
こうした、具体的な数字は指さないという点は、後述する「小数」との大きな違いとなっています。
小数とは
小数は、「小さな数」を表す言葉です。数学においては、絶対値が0より大きく1より小さい、一般的に十進法で表される数字を言います。
具体的には、「0.1」「0.01」などの数字で、ピリオドより右に記された部分の数がこれにあたります。このピリオド(コンマで示される場合も)は「小数点」と呼ばれており、小数部分は、左側から「小数点第一位(1の10分の1)」「小数点第二位(1の100分の1)」という具合に、序列で呼ばれることも多くなっています。
このように、小数は数字自体を表す言葉で、「値がどれくらいか」が問題になります。この点は、具体的な数は問わない「少数」との、明確な違いになります。
また、当然ですが、「小数意見」などの使い方は間違いにあたります。
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