一般常識
「初戦」「緒戦」の意味と違い
スポンサーリンク
初戦と緒戦の意味と違いとは
「初戦」と「緒戦」は、どちらも似たような意味合いを持つ言葉です。では、「“しょせん”に見事勝利した」という場合の「しょせん」には、どちらの言葉を使っても良いのでしょうか。それとも、使い分けをするべきなのでしょうか。実際のところ、よくわからないという人も多いはずです。
そこで今回は、「初戦」と「緒戦」の意味や違いについて、詳しく解説したいと思います。
初戦とは
「初戦」とは、「最初のたたかい」という意味の言葉です。何度かに渡って行われる戦闘や試合の、第一回目のものを言います。例えば「初戦は小競り合い程度の戦闘だった」という場合は、敵との最初の戦いが小規模のものであったことを指しますし、「トーナメント初戦は見事に突破した」という場合は、野球や将棋などの勝ち抜き戦で最初の試合に勝ったということを表します。
「緒戦」との違いについては後述しますが、「初戦」という言葉が辞書に載るようになったのは第二次大戦後と、「緒戦」に比べ新しいものとなっています。ただし、言葉自体はそれ以前からあり、主に軍関係者の間で古くから使われていたとされています。
緒戦とは
「緒戦」とは、「たたかいの始まりのころ」という意味の言葉です。戦争や競技などにおいて、始まったばかりの段階を指します。また、試合などの最初のたたかいという意味もあります。「緒戦はこちらの有利に展開している」「緒戦は大勝利に終わった」「残念ながら緒戦で敗退した」のように使われます。
読み方は「しょせん」が正しく、「ちょせん」は慣用読みとなります。
「緒戦」の「緒」は、「端緒」などと言うように、「はじまり」や「おこり」といった意味があります。
前述のように、「緒戦」はもともと「初戦」よりも先にあった言葉です。その後同じ読みの「初戦」が使われるようになり、「第一戦」などの意味合いが生まれました。現在新聞などにおいては、「緒戦」は「たたかいの初期段階」を指し、「初戦」は「初めのたたかい」を指すという風に使い分けられています。
この記事が気に入ったら いいね!しよう