一般常識
「失業」「失職」の意味と違い

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「失業」「失職」の意味と違いとは
「失業」は、個人だけでなく社会にとっても大きな問題です。ところでこの「失業」と似た言葉に、「失職」というものがありますが、この2つがどのように違うのかご存知でしょうか。おそらく多くの人にとっては、詳しい違いは分かりにくいところでしょう。
そこで今回は、「失業」と「失職」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきたいと思います。
「失業」とは
「失業(しつぎょう)」とは、大まかに言うと、「職を失うこと」という意味の言葉です。今まで就いていた仕事を、何らかの理由で失うことを言います。「会社が倒産して失業した」「一度失業したが、運よくすぐに仕事が見つかった」のように使われます。
一方、国際労働機関(ILO)の定義では、「現在仕事を持たない」「現在仕事を探している」「すぐに働くことができる」という3つの条件を満たす、一定年齢以上のすべての人を指して「失業者」と呼んでいます。ですので、現在けがなどで入院しており、すぐに仕事に就けない人や、働く気はあっても実際には仕事を探していない人などは、「失業者」には含まれません。日本における「失業」の定義も、このILOの定義に拠っています。
「失職」と「失業」は、広い意味では違いはありません。どちらも「仕事を失うこと」を指しますが、狭い意味では両者は異なります。詳しい違いについては、以下で説明しましょう。
「失職」とは
「失職(しっしょく)」とは、広義には「職を失うこと」という意味の言葉です。今まで就いていた職を無くすことを言います。「会社の倒産で失職した」「失職を機に人生を見つめなおした」のように使われます。
上のような意味に対し、「失職」は狭義には、「公務員が本人の退職手続きや、任命権者の懲戒処分などによらず、その職を失うこと」という意味で使われます。例えば公職への立候補や、禁固以上の刑に処せられたなどの場合が、これにあたります。
「失業」と「失職」は、このように大まかな意味では違いはありませんが、「失職」は特に「公務員が法律に定められた理由によって職を失うこと」を指すという点で、「失業」と使い分けることができます。
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