社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「資料」「史料」の意味と違い

「資料」「史料」の意味と違い

「資料」「史料」の意味と違い

「資料作成」や「発表資料」などのように、「資料」という言葉は日常で頻繁に使われるものです。一方、これとイメージが重なる言葉で、「史料」というものも時折目にするようになっています。どちらも「しりょう」という読みが共通し、意味合いも似ているため、使い分けに悩むケースが少なくありません。果たしてこの2つの言葉は、どういった点で区別されるのでしょうか。

今回は、「資料」と「史料」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてください。

「資料」とは

資料

「資料」とは、「それを使って何かをするための材料」を意味する言葉です。特に、研究や調査などを実施するにあたり、そのもととして使うための材料(データや文献など)を指します。「小説執筆のための資料を集める」「資料がそろわないうちは研究も進まない」「巻末に参考資料を記載しておく」などのように使われます。

「資料」の「資」の字は「もとになるもの」を、「料」は「あることに使用するもの」を意味します。

「史料」との違いは、「使われる範囲の広さ」にあります。「資料」の場合は、学術研究・調査やビジネス用のレポート、小説・漫画といった著作物など、幅広い分野において使われる点が特徴です。一方「史料」の語は、後述するように、より限定された場面で使われるようになっています。

「史料」とは

史料

「史料」とは、「歴史研究の材料となる文献や遺物などの総称」を意味する言葉です。学術的に過去の出来事を調べるにあたり、その素材として使われるものを指します。「貴重な歴史史料の発見」「保存状態の良い史料」などのように使われます。

「史料」の「史」の字には、「人間社会の変遷・発達の過程を記録したもの」という意味があります。

「史料」と「資料」は、上記のように使われる範囲に違いがあります。「史料」は歴史研究の分野の用語であり、それ以外では基本的に使われません。一方、歴史研究においても「資料」の語は使われます。その際は、「史料=昔に作成された記録類の現物や写本、またはそのままの形で活字化されたもの」「資料=昔の記録類を使ってまとめた研究論文や本など」として使い分けられることがあります。

「資料」「史料」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします