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一般常識

「閉め出す」「締め出す」の意味と違い

「閉め出す」「締め出す」の意味と違い

「閉め出す」「締め出す」の意味と違い

「部外者を会から“しめだす”」などというように、「しめだす」という言葉は日常でもよく見かけるものです。ただ、この「しめだす」の漢字表記には、「閉め出す」と「締め出す」の2つがあり、使い分けに迷う人も多くなっています。果たしてこの2つの表記には、何か違いや使い分けのポイントなどはあるのでしょうか。あるとすれば、具体的にどの点かが知りたいところです。

今回は、「閉め出す」と「締め出す」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてください。

「閉め出す」とは

閉め出す

「閉め出す」とは、「入口を閉ざして中に入れないようにする」という意味の言葉です。「不法占拠している住人を貸家から閉め出す」「帰りが遅くなって門限の時刻を過ぎてしまい、寮から閉め出されてしまった」「野良猫を庭から閉め出すために、ネットを設置した」のように使われます。また、「ある範囲内に立ち入らせない」の意味もあり、この場合は「外国製品を市場から閉め出す」のように使われます。

「閉め出す」と「締め出す」は、基本的な意味に違いはありません。どちらも同じ内容を表しますが、場面に応じて使い分けるケースも多くなっています。「閉め出す」の場合は、何かを物理的に中に入れない場面で使われることが多いのが特徴です。これに対し「締め出す」の表記は、後述するように、抽象的な表現としてよく使われるようになっています。

「締め出す」とは

締め出す

「締め出す」とは、「門戸を閉めて中に入れないようにする」という意味の言葉です。「押し売りを家から締め出す」のように使われます。また、「外部のものをある範囲内に入れない」「ある組織内で活動できないようにする」の意味もあり、この場合は「彼は社会から締め出されたアウトサイダーだ」「A氏は度重なる問題行動のせいで、業界から締め出された」のように使われます。

「締め出す」と「閉めだす」は、上記のように基本的には同じ意味の言葉ですが、場面の違いに応じて使い分けることも可能です。「閉め出す」は、主に門などを閉ざして物理的に中に入れない場面で使われますが、「締め出す」は、組織や市場からの排除といった抽象的な場面でよく使われるようになっています。ですので、たとえば「喫煙者を社会から“しめだす”動き」などという場合は、どちらかと言うと、「締め出す」の方が適していると言えます。

「閉め出す」「締め出す」の意味と違い

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