社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「先行」と「先攻」の意味の違い

「先行」と「先攻」の意味の違い

先行と先攻の意味の違い

「せんこう」という言葉には、同音異義語がいくつかあります。そのうち「先行」と「先攻」は、共に「先」という字が入っていることから、混同して使ってしまうこともあるかもしれません。しかし、この2つは意味に明確な違いがあります。
そこで今回は、「先行」と「先攻」の違いについて詳しく解説していきます。

先行とは

「先行」の意味は、いくつかあります。1つは、「他の人に先立って行くこと」というものです。文字通り、「先に行く」を意味します。「前行」と言い換えることもできます。「先行グループと合流した」「何人か集団に先行している」などのように使われます。

もう1つは、「ほかのことがらより先に進んでいること」という意味合いです。こちらは、あることがらがほかより突出していることを示します。「実力より人気が先行している」「経験に先行した感覚」などのように使われます。

3つ目は、「スポーツなどで、相手より早く得点を上げること」という意味です。「地元チームが先行した」「せっかく先行したのに逆転された」のように使われます。

「先行」はさらに、「先だって行われること」、「それ以前に行われていること」といった意味も持ちます。前者は「先行投資」のように、後者は「先行の法規」などのように使われます。

「先攻」との違いについては、以下で見ていきましょう。

先攻とは

「先攻」とは、文字通り「先に攻めること」という意味の言葉です。スポーツにおいて、相手より先に攻撃する権利を有することを言います。「先攻め(さきぜめ)」などとも呼ばれます。反対語としては、「後攻」「後攻め(あとぜめ)」があります。「敵チームが先攻だ」「先攻後攻を決める」などのように使われます。

「先攻」という言葉は、使われる場面が限定されています。野球などの、攻撃の順番が交互に巡って来るスポーツやゲームにおいてしか使われません。また、「先行」のように「先制」の意味合いもありませんから、意味合いも使われ方も「先行」とは明確に違います。

「先行」と「先攻」の意味の違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします