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セミナー、講演会、講習会、研修、講座、ワークショップ、シンポジウムの違い
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セミナー、講演会、講習会、研修、講座、ワークショップ、シンポジウムの違いとは
社会人になると、折に触れてさまざまな集まりに出席する必要が出てきます。こうした集まりには、「セミナー」や「講習会」などいろいろな名称が付いていますが、それぞれどんな違いがあるのかよく分からないという人も多いでしょう。
そこで今回は、セミナー、講演会、講習会、研修、講座、ワークショップ、シンポジウムの内容の違いについて、詳しく解説していきます。
セミナーとは
セミナーとは、「seminar」の英語読みですが、もともとこの言葉は、ドイツ語の「ゼミナール」にあたるものです。ゼミナールとは、主に大学において、少人数の生徒が教授などの指導の下、特定のテーマについて研究し、報告したり討論したりすることを言いましたが、今ではビジネスシーンでも多用されている言葉です。
セミナーの特徴は、受講生が自主的に研究や勉強を行い、それについて他の生徒と話し合うという点にあります。指導を行う立場の人間はいますが、アドバイスや部分的な指示を送るだけで、主体はあくまで生徒側にあります。また、出席者が限られるので会場も小さく、椅子と机がセットで用意されていることも多くなっています。
こうした点は、後述するように講演会などとの大きな違いとなっています。
講演会とは
講演会とは、1人の話者が大勢の人間に向かい、あるテーマについて話をすることを言います。英語では、「lecture」や「lecture meeting」などと言います。「講」の字には、「ものごとを筋道だてて説明する」という意味があり、「人に説く」という意味の「演」と合わせて、「あるテーマについて、他人にわかるよう論理的に話して聞かせる」といった意味の言葉になります。
講演会は、セミナーと混同されることもありますが、本来は違うものです。前述のように、多くの聴衆を相手に1人が話すという形になっており、出席者同士が発表や議論をし合うセミナーとは、明らかに異なります。また、会場も比較的大きな所が主で、座席のみが用意されることが多いことも、セミナーとの違いになります。
ただし、現在では上記で説明したセミナーと講演会の本来の意味で使い分けられることは少なくなっているのが現状です。
そのため本来であれば講演会と言った会でもセミナーと言われることが多くあります。
講習会とは
講習会とは、学問や技術などを習得するための集会を言います。1人または数人の講師の指導の下、受講者がものごとを集中的に学ぶ集まりのことです。英語では、「workshop」などということもあります。
講習会は、「習」という字が入っていることからもわかるように、出席者がテーマとなっていることについて、講師から実践的に習うことに主眼があります。単に知識を得るだけではなく、それを実際に使えるように、実践的な練習や実技を伴うことが一般的です。この点は、実技よりも理論や知識の習得に重点を置くセミナーとの、大きな違いとなっています。
研修とは
研修とは、ある目的のために必要な知識・技能を習得するための集まりを言います。英語では、「training」がこれにあたります。
研修の特徴は、主に社会人が、仕事上必要な知識などを身につけるために参加する所にあります。例えば「新人研修」が代表的ですが、これは新入社員が仕事を行うにあって必要な、基本的知識や技能を習得するための場になります。
研修と講習会は、ほとんど同じ意味で使われることも多くなっています。その中で細かな違いを挙げるとすれば、講習会は講師の話や実技を見学して、参加者の技能や技能を高める場であるのに対し、研修は、参加者が受講内容を実践しながら身につける点に主眼が置かれています。
ただ、前述のように両者の違いはあいまいで、内容を明確に分けるのが難しいというのが実情です。
講座とは
講座とは、何らかの学問や知識について学習するための集まりのことです。複数の出席者に対し、講師がテーマとなるものごとを教える場になります。英語では、「course」という言葉がこれにあたります。「座」の字がつくように、本来の意味では座学が主ですが、場合によっては実技を伴うこともあります。
講座とセミナーの違いが分かりにくいところですが、両者は専門性の点で異なります。セミナーの方がより専門性が高く、その分野についてすでにある程度知識や技術がある人を対象とするのに対し、講座はまだ知識や経験がほとんどない人に対して行われるようになっています。
ワークショップとは
ワークショップとは、英語の「workshop」をカタカナ読みにした言葉です。ワークショップには「作業場」「工房」といった意味もありますが、現在は主に、「研究集会」や「参加型の講習会」を指すようになっています。
ワークショップという形式が初めに使われたのは、演劇の分野においてです。その後さまざまな分野に波及していき、現在は企業や教育などの現場においても、ワークショップのメソッドが取り入れられるようになっています。
ワークショップの特徴は、受講者が講師の指導を受けながら、自主的に参加・体験を行っていくというところにあります。セミナーと似ていますが、ワークショップの方が、参加者がより能動的であるという違いがあります。参加者同士はもちろん、講師との間でも、積極的に意見交換を行うようになっています。
シンポジウムとは
シンポジウムとは、「一緒に飲む」という意味のギリシア語を元としたラテン音訳です。「饗宴」の意味がありますが、現在は主に、学問的テーマについての討論会を指すことが多くなっています。
一般的なシンポジウムの形式は、あるテーマの専門家が数人集まり、観衆の前で互いの意見を述べて、討論を行うというものとなっています。その際は、司会者などが討論の進行を取り仕切るのが一般的です。こうしたシンポジウムは、意見が分かれるような難しい問題への理解を、参加者に深めてもらうことを目的としています。
こうしたように、シンポジウムはセミナーや講習とは違い、複数の専門家の異なる意見を聞くという点に特徴があります。
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