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「リテールサポート」の意味とは?使い方や例文
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「リテールサポート」の意味とは?使い方や例文
マーケティング用語の1つに、「リテールサポート」というものがあります。BtoB企業にとっては重要なワードであり、これをいかに細かく行えるかが、自社の業績向上に大きく影響してきます。では、この言葉は具体的にどういうことを指しているのでしょうか。
今回は、「リテールサポート」の意味やビジネスシーンでの使い方について、わかりやすく解説していきましょう。
「リテールサポート」の意味
「リテールサポート」は、マーケティング用語としては比較的知られていますが、一般的にはそれほど有名とは言えません。ここでは、「リテールサポート」の意味とその由来について紹介していきましょう。
「リテールサポート」とは
「リテールサポート」とは、BtoB事業における顧客支援を総称した言い方になります。メーカーや卸売業者が、取引先である小売店の経営をサポートすることにより、結果として自社の利益につなげる活動を指します。特に卸売業者にとっては、小売業者との関係性が死活問題にもつながってくるため、「リテールサポート」は重要な意味を持ちます。
「リテールサポート」の主な内容としては、財務・税務へのアドバイス、POSシステムの導入サポートおよびPOSデータの分析といったものから、新商品や売れ筋商品、競合情報などの提供、従業員教育やスタッフの派遣、また売り場づくり、販促活動などの経営アドバイスといったものが挙げられます。
「リテールサポート」の由来
「リテールサポート」というカタカナ言葉は、英語の「retail support」に由来しています。「retail」は「小売」を意味する単語で、「a retail store(小売店)」のように使われます。「support」は、「支える」「支援する」「援助する」などを意味しています。つまり「retail support」という言葉は、「小売店の支援」を意味していることになります。
「リテールサポート」の使い方・例文
「リテールサポート」の意味について学んだところで、続いては実際の使い方について見ていきましょう。ビジネス用語としての「リテールサポート」は、以下の例文のように使われます。
例文:「地道なリテールサポートが功を奏して、小売店と強固な信頼関係を築くことができた」
例文:「小売店は、ただ商品を届ける業者ではなく、熱心にリテールサポートをしてくれる業者を探している」
例文:「営業マンの無駄な業務を省いて、リテールサポートに注力できる環境を整えなくては」
例文:「リテールサポートの一環として、商圏調査によるマーチャンダイジング提案を行う」
例文:「属人的なリテールサポートには限界があるから、もっとデータに基づいた説得力ある提案をしていくべきだ」
「リテールサポート」の代表例
ここまで「リテールサポート」の意味や使い方について、例文を挙げて見てきましたが、現実のビジネスシーンではどういった取り組みが見られるのでしょうか。
アメリカの事例
「リテールサポート」はアメリカが発祥の活動で、有名な事例としては、「スーパーバリュー」の取り組みが挙げられます。同社は食品卸業ですが、取引先へ「リテールカウンセラー」と呼ばれる担当者を派遣し、販売手法や顧客との付き合い方といった、さまざまな経営に関するアドバイスを行っています。これらは基本的に無料ですが、有料での専門的なサポートの提供もあり、こちらは同社の主要な収益分野の1つともなっています。
日本の事例
一方、日本においては、メーカーによる取り組みのケースが多くなっています。例えばNECは、パソコン小売店に向けた、販売活動支援システムの提供を行っています。こちらは、さまざまな商品情報を文字や音声等によって提供する仕組みで、これにより顧客への初歩的な説明を、店員に代わって行えるようになっています。
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