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「いたします」と「致します」の正しい使い分け方と違い

「いたします」と「致します」の正しい使い分け方と違い

「いたします」と「致します」の正しい使い分け方と違いについて

「いたします」の意味

最初に、「いたします」という言葉の意味について見ておきましょう。
「いたします」は、「いたす」と「ます」から成る言葉です。この場合の「いたす」は「する」の謙譲語で、自分の立場を低めることにより、相対的に相手を称えて敬意を示す使い方になります。「ます」は語尾について丁寧な気持ちを表す言葉なので、「いたします」は何かをする際にこちらがへりくだり、相手に敬意を示す意味の言葉ということになります。

日常生活やビジネスシーンで、目上の人などに対してよく使われる表現です。

「いたします」と「致します」の違いについては、以下の項目で詳しく見ていきましょう。

「いたします」と「致します」の違い

「いたします」の文字上の表記については、ひらがなと漢字混じりの2種類があります。漢字を使った方は「致します」となりますが、ひらがなのものと意味や使い方の違いはあるのでしょうか。この点について探っていきましょう。

「いたします」は補助動詞

「いたします」とひらがなで書く場合、それは補助動詞としての機能を持つことを表します。補助動詞は、他の動詞に付くことで文法上の機能を示す言葉のことで、この場合は「~する」という意味合いになります。補助動詞をひらがなで表すことは、公的なルールに基づいており、そのため公用文などで「致します」などと使うことは、正しいものとは言えません。

「致します」は動詞

一方「致します」と漢字で書く場合は、動詞としての働きを表します。動詞「致す」の意味は、「届かせる」「ある状態に至らせる」などというものです。また、「する」を丁寧に言い換えた言葉でもあります。

「いたします」と「致します」の使い方・例文

「いたします」と「致します」の意味や違いについては、上で見た通りです。ここでは、両者の詳しい使い方について、例文と一緒に見ていくことにしましょう。

「いたします」の使い方

  • 例文:ご心配をおかけしましたが、来週から通常どおり出社いたします
  • 例文:ただいまからプロジェクトの概要についてご説明いたします

「致します」の使い方

  • 例文:会場の準備については、事前の打ち合わせ通りに致します
  • 例文:今回の落選は、すべて私の不徳の致すところです

最後に

以上、「いたします」と「致します」の意味の違いや、使い分けのポイントなどについて見てきました。

「いたします」は「する」の謙譲語と「ます」から成る言葉で、ひらがなの場合は補助動詞、漢字表記の場合は動詞を表すようになっています。ビジネスシーンでは、補助動詞としての使い方が比較的多いので、使い分けを間違えないよう注意しましょう。