コミュニケーション
「ください」と「下さい」の正しい使い分け方と違い
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「ください」と「下さい」の正しい使い分け方と違いについて
「ください」と「下さい」の違い
「ください」と「下さい」という2つの表記は、同じ意味のようで実は異なります。両者はそれぞれ別の働きがあり、明確な使い分けが可能です。それらの使い方の違いについて、以下で見ていきましょう。
「ください」は補助動詞
「ください」とひらがな表記をする場合には、補助動詞としての働きになります。
補助動詞とは、動詞であるものが本来の意味や独立性を無くして、付属的な意味を添える機能を持つようになった言葉を言います。「ください」も本来は動詞ですが、特にひらがなで書かれる際には、この補助動詞としての使い方となります。
具体的には、「お越しください」や「お気を付けください」などのような使い方です。英語で言うと、「please」の用法が当てはまります。
「下さい」は動詞
一方の「下さい」は、もともとの動詞としての使い方となります。つまり、何かを相手にねだる際の意味合いです。これは、英語でいう「give」の用法にあたります。具体的には、「ボールを下さい」や「おつりを下さい」などの使い方になります。
「ください」と「下さい」の使い方と例文
「ください」と「下さい」の意味や違いについては、上で見た通りです。続いてはそれぞれの詳しい使い方について、例文を交えて紹介していきましょう。
「ください」の使い方
「ください」は、前述のように文章の付属的な働きを持たせる場合の使い方になります。それ自体では意味はなしませんが、言葉の後ろに添えることで、ていねいなお願いの意にしたい際の表記です。実際には、以下のような使い方になります。
- 例文:詳細については、お送りした資料をご覧ください
- 例文:風邪が流行っていますので、お体にお気を付けください
「下さい」の使い方
漢字混じりの「下さい」では、相手に物などを求める意味合いとなります。具体的な使い方は、以下の通りです。
- 例文:その件については、すみませんがもう少し時間を下さい
- 例文:ジュースがこぼれたので、ティッシュを下さい
最後に
以上、「ください」と「下さい」の意味や使い方の違いについて紹介してきました。
ご覧のように、ひらがなで「ください」と書く場合は、補助動詞としての使い方となっています。一方、漢字表記の「下さい」は動詞ですから、両者の用法ははっきり異なります。ビジネス用語として使う場合は、補助動詞としての用法が多くなりますので、使い分けを間違えないよう正しい表記を心がけてください。
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