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「宜しく」と「よろしく」の正しい使い分け方と違い

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「宜しく」と「よろしく」の正しい使い分け方と違いについて
「よろしく」の意味
まずは、「よろしく」という言葉の意味について見ておきましょう。
「よろしく」は品詞としては副詞にあたり、形容詞「よろしい」の連用形になります。意味は場合によってさまざまですが、主なところでは、「ちょうどよい具合に」「ほどよく」「適当に」といったものや、人に何かを頼んだり、好意を示す際に添えるなどの使い方があります。また言伝の形で、別の人へ好意を伝える際にも使われます。さらに、前の内容を受ける形で、「いかにも~のように」といった意味合いで用いる場合もあります。
「宜しく」との違いについては、下の項目で見ていくことにしましょう。
「宜しく」と「よろしく」の違い
「よろしく」の表記には、ひらがなで書く場合と漢字で書く場合の二通りがあります。このうち漢字での表記は「宜しく」ですが、これはひらがなで書く場合と、何か意味の違いはあるのでしょうか。ここではその点について見ていきましょう。
「宜しく」は常用外
「よろしく」という言葉の漢字表記は、上記のように「宜しく」ですが、実はこの読み方は常用漢字表には含まれません。漢字とひらがなの使い分け方を定めた「公用文における漢字使用等について」においても、「よろしく」が正しい表記であるとしています。ですから、「宜しく」という使い方は、公用文などにおいては正しいものではないということになります。
「よろしく」の漢字に「宜」が使われたのには、「宜」の付く熟語に「適宜」や「便宜」といったものがあることによります。これらの言葉は、いずれも「適当に、ほどよく」などの意味を持っていることから、当て字として「よろしく」に使われるようになりました。ですから、「宜しく」という使い方は、あくまでも慣例的なものとなります。
「よろしく」の例文
「よろしく」と「宜しく」の違いについて見たところで、「よろしく」の詳しい使い方を例文を挙げて紹介していきましょう。
- 例文:先日はお世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします
- 例文:これまでのところ、内容については問題ございません。引き続きよろしくお願いいたします
- 例文:近いうちにご挨拶に伺わせていただきます。奥様にもよろしくお伝えください
最後に
以上、「宜しく」と「よろしく」の違いや使い分けの仕方などについて見てきました。
「よろしく」は、「適度に」「ほどよく」の意味を持たせたり、人への好意を示す際などに使われる言葉となっています。漢字表記の「宜しく」は慣習的な読み方で、常用漢字には含まれないので注意が必要です。ビジネスメールなどでも、「よろしく」と正しい表記を使った方が無難でしょう。
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