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一般常識

「リメイク」「リブート」「スピンオフ」「リマスター」の意味と違い

「リメイク」「リブート」「スピンオフ」「リマスター」の意味と違い

リメイク・リブート・スピンオフ・リマスターの意味と違いとは

映画やドラマを見ていると、「リメイク」や「リブート」といった言葉をよく目にします。これらの言葉の意味は何となく知っているようでいて、実際のところ詳しく説明できないという人も多いでしょう。一体「リメイク」や「リブート」は、どのように使い分ければ良いのでしょうか。「スピンオフ」や「リマスター」との違いも知りたいところです。

今回は、「リメイク」「リブート」「スピンオフ」「リマスター」の意味や違いについて解説していきましょう。

「リメイク」とは

リメイク

「リメイク」とは、英語の「remake」をカタカナに移したものです。「remake」の意味は「作り直す」というものですが、日本語で「リメイク」という場合には、特に「再映画化」を指すことが多くなっています。過去に作られたある映画を元に、その設定や展開に手を加えて新しい作品にすることを言います。「往年の名画をリメイクした作品」「最近のハリウッド映画にはリメイクが多い」のように使われます。
現在は映画に限らず、ドラマやアニメ、ゲームといった分野でも、過去の作品を新たに作り直すことを「リメイク」と呼ぶようになっています。

「リメイク」作品が作られる理由やメリットはさまざまですが、1つには映像技術の革新により、古い作品に新しい驚きやイマジネーションを加えられるということがあります。また、元の作品がある程度の知名度を持つため、あらかじめ観客の期待感をあおりやすいという利点もあります。

「リブート」などとの違いについては、以下で見てみましょう。

「リブート」とは

リブート

「リブート」とは、「再起動」を意味する英語の「reboot」を元とした外来語です。機械を立ち上げ直す際にも使われますが、映画やドラマにおいては、「あるシリーズ作品を、新しく仕切り直して作ること」といった意味で使われます。「前作の興行収入が期待外れだったので、次の作品からはリブートされるようだ」「リブートのたびに同じ話が繰り返されるのは、正直飽きる」のように使われます。

「リメイク」との違いは、「シリーズものに対し使われることが多い」という点にあります。連続性を持った一連の作品群を、新たに一からやり直す時に使われる言葉で、1作で完結している作品にはあまり使われません。この点は、「リメイク」との使い分けのポイントとなります。

「スピンオフ」とは

スピンオフ

「スピンオフ」とは、「~を付随的に生み出す」という意味の英語「spin off」から来た外来語です。映画やドラマで使われる場合には、「派生作品」を意味します。ある作品の一部の設定や登場人物を利用して生み出された、別個の作品を言います。元の作品が人気を得て、脇のキャラクターなどに関心が集まった際によく作られるようになっています。「この作品からはスピンオフが3本作られた」「この作品は続編とは違い、スピンオフにあたる」のように使われます。

「スピンオフ」はこのように、「派生作品」を意味する言葉であり、「リメイク」や「リブート」とは意味合いがまったく違います。

「リマスター」とは

リマスター

「リマスター」もまた、英語の「remaster」を元とする外来語です。「remaster」の意味は「マスターを新たに作る」というものですが、映画やドラマにおいては、「劣化したマスターフィルムを新たにデジタル化すること」を指すことが多くなっています。「デジタルリマスター」とも呼ばれます。「あの名作がリマスターされて蘇る」「リマスターによって映像が鮮明になった」のように使われます。

このように、「リマスター」は素材を新しくすることを指す言葉であり、作品自体をやり直す「リメイク」などとは、意味合いが違います。

「リメイク」「リブート」「スピンオフ」「リマスター」の意味と違い

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