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一般常識

「推し」「押し」の意味と違い

「推し」「押し」の意味と違い

「推し」「押し」の意味と違い

「推し」と「押し」は、共に「おし」と読む言葉です。読み方が同じなため、意味合いも共通するように感じられますが、実際には異なる部分の方が多くなっています。では、具体的にどういった部分が異なるのでしょうか。また、「いちおし」という場合の「おし」には、どちらの表記が当てはまるのかについても気になるところです。今回は、「推し」と「押し」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、両者の使い分け方が知りたい方は、参考にしてみてください。

「推し」とは

推し

「推し」とは、「他の人にすすめること」という意味の言葉ですが、通俗的には、「他人にすすめたいほど気に入っている人や物」の意味で使われます。

もともとはアイドルグループのファンが、自分が最も熱心に応援するメンバーを「推しメン」と呼び、それが広まったことで、前述のような意味の「推し」が一般的に使われるようになりました。そのため、多くの場合はアイドルや俳優などについて使われます。具体的には、「いま画面に映っている女の子が最近の推しだ」「推しの出演するドラマは毎回欠かさず録画する」のような使い方になります。

「押し」と読みは同じですが、細かい意味はかなり違います。「押し」の詳しい意味については後述しますが、「推し」に「力を加えること」などの意味はありません。

「押し」とは

押し

「押し」とは、「力を加えること」という意味の言葉です。「ズボンを寝押しする」のように使われます。このほかに「無理にでも自分の意志を通そうとすること」の意味もあり、この場合は「押しの強い人」のように使われます。また、接頭語として使われることもあり、この場合は「意見を押し通す」のように「強引に」「無理に」の意味や、「押し黙る」のように下に付く語の意味を強める役割を持ちます。

「押し」と「推し」は、前述のように表す意味合いはかなり違います。「押し」の語に「人にすすめること」や「気に入っている人や物」の意味はありません。ただ、「いちおし」という言葉に関しては、「押し」と「推し」の双方を使うことができます。新聞などのメディアでは「一押し」の表記が多数派ですが、一般的には「一推し」と書くケースも多く、どちらを使っても特に問題はありません。

「推し」「押し」の意味と違い

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