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マーケティング

コンビニよりも店舗数の多い店10選

コンビニよりも多い店舗10選

コンビニよりも店舗数の多い店10選

私たちの生活に密着し、街で遭遇する機会も多いコンビニエンスストアですが、2020年末時点での全国の店舗数は、5万5924軒となっています。印象としては、どのお店よりもよく見かける感じですが、実際には特別多いというわけでもありません。意外なことに、世の中にはコンビニよりも多くの店舗を持つ産業がいくつも存在し、中には数倍の規模に及ぶものもあります。

本記事では、そうしたコンビニ以上に数が多いお店について、いろいろと紹介していきたいと思います。

平成28年経済センサス活動調査(確報)産業小分類、市町村、都道府県のランキング

美容室

コンビニよりも店舗数が多い業態としては、まず「美容院」が挙げられます。

毎年厚生労働省が公表している「衛生行政報告例」によると、全国の美容院の数は年々増加する傾向にあり、2019年度末の時点では、25万4422軒(前年度比1.3%増)となっています。これは、コンビニの数の実に4.5倍以上にも及ぶ数字です。

ここまで差があるにもかかわらず、コンビニに比べて美容院の多さが意識されにくいのは、髪を切る頻度が少ないことと、利用する店舗が限られることが影響していると考えられます。

理容室

美容院だけでなく理容院も、コンビニより多くの店が存在しています。

美容院の数が年々増加しているのとは逆に、理容院の数は、全国的に漸減する傾向にあります。上記の「衛生行政報告例」によると、やはり19年度末の時点での理容院の数は、美容院の半分に満たない11万7266軒となっています。

ただ、この店舗数ですら、コンビニの倍以上も多い数字です。理容院も美容院同様、行く機会や店舗が限られていることから、存在を意識しづらいという特徴があります。

酒場,ビヤホール

酒場やビヤホールもまた、コンビニより多いお店を持つ産業になります。

総務省統計局が公表している「経済センサス活動調査」によると、平成24年時点での酒場・ビヤホールの事業所(店)の数は、11万8269軒となっています。これは、すべての業態の中でも3位にあたる数字になります。一方のコンビニは、同年の調査では3万343軒で25位ですから、その数の多さは一目瞭然です。

酒場やビヤホールの多さについては、美容院などに比べて意識されやすくなっていますが、これほどまでの数字は少々意外かもしれません。

喫茶店

コンビニより多い店がある産業、続いて挙げるのは、「喫茶店」です。

近年は「スターバックス」などのコーヒーチェーンがあちこちで営業していることもあり、こちらについては比較的納得しやすいところでしょう。やはり総務省発表の「経済センサス活動調査結果」によると、平成28年の全国の喫茶店の数は、6万7198軒となっています。ただ、それでも喫茶店自体の数は、1981年をピークとして減り続けているのが実状です。

ちなみに人口当たりの喫茶店数がもっとも多い県は、高知県になります。

歯科診療所

コンビニより多くの店舗数を持つ産業としては、「歯科診療所」も挙げられます。

前述の「平成24年経済センサス活動調査結果」では、全国の歯科診療所の数は6万3692軒で、すべての業態の中で8位につけています。歯医者が多いのは便利ではありますが、これほどの多さは少々意外に思えるでしょう。

実は、この歯医者の多さには、昭和40年代のベビーブームが関係しています。この時に歯医者が不足し、その対策として国が歯科医師の育成に力を入れたことが、歯科診療所の増加を招いた要因となっています。

クリーニング店

クリーニング店は生活に身近な存在で、街で見かける機会も多くなっていますが、その店舗数はコンビニをしのいでいます。

厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、平成26年のクリーニング施設数は、10万4180軒となっています。コンビニの倍近い数字ですが、それでも全体的な数は、一貫して減少傾向にあります。

1997年のピーク時は約16万4000軒だったので、約6万軒がここ20年ほどで無くなった計算です。その主な要因としては、後継者不足や、コインランドリーの増加などが挙げられます。

神社・寺

「お店」と言うと違和感がありますが、神社や寺もまた、全国にかなりの数が存在しています。

文化庁が公表している「宗教年鑑」によると、平成30年12月現在の宗教法人の数は、神道系が8万4648法人、仏教系が7万7042法人となっています。コンビニに比べてかなり多いのは、やはり一目瞭然です。

お寺や神社がこれほど多いのも意外ですが、コンビニと違って人通りの少ない場所にあることが多いので、目立ちにくいのが要因と考えられます。

マッサージ店

これも少々意外なところですが、マッサージ店の数もまた、コンビニのそれをしのいでいます。

この場合のマッサージ店には、鍼灸院や整骨院、整体院なども含まれます。厚生労働省の統計によると、2016年時点で、全国に13万6460ヵ所ものマッサージ店が存在しているとのことです。コンビニの倍以上にのぼる数で、市場規模もコンビニを大きく引き離しています。

マッサージ店が多い主な要因としては、設備導入が比較的簡単で、開業しやすいことが挙げられます。その一方で、過当競争のために倒産件数も年々増加する傾向にあります。

調剤薬局

調剤薬局は比較的街中で見かけやすいお店ですが、コンビニより数が多いと聞くと、意外に思う人も多いかもしれません。

全国の調剤薬局の数は、2021年時点で約6万軒となっています。ここ10年で見ると、約7000軒の増加となっており、店舗数は増え続ける傾向にあります。特に最近は、ドラッグストアの店舗に調剤室を設けた「調剤併設ドラッグストア」や、特定の病院・クリニックなどに限らず処方箋を受け付ける「面対応」型の店舗の増加が目立っています。

バー,キャバレー,ナイトクラブ

コンビニよりも多いお店、最後は「バー、キャバレー、ナイトクラブ」です。

前出の「平成24年経済センサス活動調査結果」によると、全国のバー、キャバレー、ナイトクラブの数は、10万2003軒となっています。コンビニの倍近いお店が、日本中に存在することになります。業態別のランキングで見ても、全体の5位という多さです。

こちらもやや意外な感がありますが、全国のどの街にでもあり、固まって営業していることも多いことを考えると、当然と言えるかもしれません。

コンビニよりも多い店舗10選

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