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「商圏」の意味とは?使い方や例文・「1次、2次、3次商圏」とは

「商圏」の意味とは?使い方や例文・「1次、2次、3次商圏」とは

「商圏」の意味とは?使い方や例文・「1次、2次、3次商圏」とは

「商圏」という言葉は、店舗のマーケティングにおいてよく使われるものです。ビジネスシーンでは頻出する用語ですが、今ひとつ詳しい意味や使い方が把握できていないという人も多いでしょう。

今回はそうした人のために、ビジネス用語としての「商圏」の意味や使い方について、例文を交えて紹介していきたいと思います。

「商圏」の意味

「商圏」とは

「商圏(しょうけん)」とは、簡単に言うと、「自分の店が集客できる範囲」という意味の言葉です。一般的な消費者は、飲食店やコンビニなどの店舗・施設を利用する際、生活拠点などからある程度近い距離にある場所にしか日常的には足を運びません。「商圏」は、こうした消費者が日々来店するのに支障がない地理的な範囲について使われます。

店舗経営においては、こうした「商圏」の中身について正しく理解し、その特性やデータをうまく活用することが大きな意味を持つようになっています。

「エリアマーケティング」との関係

「商圏」という概念は、「エリアマーケティング」と密接に結びついています。「エリアマーケティング」とは、言わば「地域戦略」のことで、店舗の周辺地域に特化した販売戦略になります。対象地域から新規顧客を獲得し、さらに強固なリピーターへと育て上げることが目的ですが、その際必要となるのが「商圏」の設定です。この作業が完了して、初めて「エリアマーケティング」の具体的な施策の実施が可能となります。

「商圏」の主な種類

商圏作成の主な目安となるのが、距離による区分です。この場合、店舗からの距離に応じて、1次~3次までの3種類に分けることができます。そのうち「1次商圏」は、店舗からの所要時間が徒歩で10~15分程度、来店頻度はほぼ毎日になります。「最寄品商圏」とも呼ばれ、この範囲に人口が多いことが望ましいとされます。

「2次商圏」は、車で10~15分ほどの距離にあり、来店頻度は週に1~2度くらいになります。「中間品商圏」とも言われており、ライバルとなる店舗が近くにあると、「商圏」は狭まる恐れがあります。「3次商圏」は、電車や車で30~40分ほどの距離で、月に1度~3ヵ月に1度ほどの来店頻度になります。「専門品商圏」とも呼ばれます。

「商圏」の使い方・例文

「商圏」の意味について見たところで、実際に使い方についても見ておきましょう。ビジネス用語としての「商圏」は、以下の例文のように使われます。

  • 例文:「飲食店を開業するにあたっては、的確な商圏調査が欠かせない」
  • 例文:「商圏を分析することで、消費者のニーズに合った品ぞろえが可能になる」
  • 例文:「コンビニの商圏内人口には、最低でも3,000人が必要だ」
  • 例文:「少子高齢化が進む現代では、住民増減といった消費者動態変化の観点から商圏を推定することが重要だ」

「商圏分析」の意味と目的

ここまで「商圏」の意味や使い方について見てきましたが、このように設定された「商圏」は、「商圏分析」と呼ばれる作業に利用されるのが通常です。この項目では、「商圏分析」の意味や目的について見ていきましょう。

「商圏分析」とは

「商圏分析」は、設定した商圏内の各種情報を収集・調査し、店舗の収益性を考察するという分析手法になります。例えば、国勢調査のデータから一定距離内の世帯数や人口数を集計し、それらを基に販売戦略を練るといったことが、商圏分析にあたります。

商圏分析で把握できることとしては、商圏内の人口のほか、地域特性や競合店舗の状況、見込み来店数の把握といったことが挙げられます。

「商圏分析」の目的

商圏分析を行う主な目的としては、「新規出店や店舗開発の事前調査」ということがあります。これから新しい店を出そうという際に、立地について把握しておくことは、非常に重要なポイントとなります。商圏分析では、商圏内の人口や交通量、交通機関などの情報についての調査が行われ、期待できる消費ボリュームや地理的な特徴などの理解に役立ちますから、新規出店の最適化などが図りやすくなります。

「商圏分析」の目的には、「将来の売り上げ予測」ということも含まれます。将来の売上は、消費者動向と外部環境の動向を分析することで、ある程度予測することができます。これは新たに出される店だけでなく、既存店にとっても追加投資や撤退を判断する上で大事な要素となります。

「商圏分析」のもう1つの目的が、「競合店舗と販促対象エリアの把握」です。競合店の動向は、経営戦略を練る上では重要なポイントとなりますから、その面の分析も必要になります。また、最も効果的な販促の実施という点でも、地域特性を明らかにできる商圏分析は大きな意味を持ちます。

最後に

以上、「商圏」という言葉について、その意味や使い方をいろいろと紹介してきました。

「商圏」はこのように、「店舗が集客可能な範囲」という意味の言葉で、ビジネスシーンでは新規出店などの際によく使われるようになっています。例文で紹介したような使い方を踏まえると、迷わずに使うことができるでしょう。また、「商圏分析」というワードも重要ですので、こちらの意味や内容についても同時に覚えておくと便利です。