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「マーケットイン」の意味とは?使い方や例文、「プロダクトアウト」との違い

「マーケットイン」の意味とは?使い方や例文、「プロダクトアウト」との違い

「マーケットイン」の意味とは?使い方や例文、「プロダクトアウト」との違い

「マーケットイン」という言葉は、社会人なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、その詳しい意味については、正直よく分からないという人も多いでしょう。果たして、ビジネスシーンで使われる「マーケットイン」とは、何を表しているのでしょうか。

今回は、ビジネス用語としての「マーケットイン」の意味や使い方、「プロダクトアウト」との違いなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

「マーケットイン」の意味

まずは、「マーケットイン」の意味から見ていきましょう。ビジネスシーンでこの言葉が表していることとその具体例、また英語表現についても併せて紹介します。

「マーケットイン」とは

ビジネスシーンで言う「マーケットイン」とは、マーケティング用語の1つで、「顧客の要望や意見を第一に考え、それに基づいた製品開発を行っていく手法」を意味する言葉です。後述するように、「プロダクトアウト」と対になる概念で、顧客のニーズに応え、その満足度を高めることを最優先する考え方となっています。

「マーケットイン」の事例

典型的な「マーケットイン」の事例としては、「iPhone」登場後の各種「スマートフォン」が挙げられます。それまではいわゆる「ガラケー」が主流でしたが、顧客のニーズがタッチスクリーン操作やアプリの利用にあると見た他企業が、次々に「スマートフォン」市場に参入することとなりました。また、自動で室内を掃除してくれる「ロボット掃除機」も、家事の手間を減らしたいというユーザーのニーズに注目した「マーケットイン」の事例の1つです。

「マーケットイン」の英語表現

「マーケットイン」という言葉は、一見英語由来の外来語のようですが、実際には英語圏でこうした表現は使われていません。日本で作られた、完全な和製英語になります。この言葉を英語で正式に表現するならば、「market-oriented」が当てはまります。「oriented」は、「~志向」「~重視、優先の」といった意味を表しています。

「マーケットイン」の使い方・例文

「マーケットイン」の意味は上記のようなものですが、実際の使い方についても知りたいところです。この項目では、ビジネス用語としての「マーケットイン」の用法を、例文を挙げて紹介していきましょう。

例文:「“朝専用の缶コーヒー”は、手軽に素早くコーヒーを飲みたいという需要に注目したマーケットインの商品だ」

例文:「マーケットインのメリットは、売上予測が立てやすいところにある」

例文:「マーケットインの手法で斬新な商品を作るのは、なかなか難しい」

「マーケットイン」と「プロダクトアウト」

先の項目で述べたように、「マーケットイン」は「プロダクトアウト」の対義語にあたります。この2つはセットで作られた概念であり、どちらか一方を説明する場合は、他方についての説明も欠かせません。ここでは「プロダクトアウト」の意味と、「マーケットイン」との違いについて見ていきましょう。

「プロダクトアウト」とは

「プロダクトアウト」とは、やはりマーケティング用語の一種で、「企業側の理念や方針を重視して製品開発を行う手法」を意味する言葉です。企業が持つ先端技術や、画期的なアイデアを活かした製品作りを優先させる考え方を言います。別の言葉で言えば、「作ってから売り方を考える」手法になります。

「マーケットイン」と「プロダクトアウト」の発祥

上の説明からわかるように、「マーケットイン」と「プロダクトアウト」は、製品開発において正反対のアプローチになります。これらの言葉が生まれたのは1980年代ですが、この時代は大量生産技術の高度化による供給過剰のため、市場が飽和している状態でした。多くの生産者は、こうした状態から脱却するために、「市場(消費者)に合わせたモノづくり」へとシフトしていきます。この考えが後に「マーケットイン」と呼ばれ出し、それと対になる概念として、それ以前の「生産者志向」が「プロダクトアウト」と呼ばれるようになったという経緯があります。

現代は「マーケットイン」重視の風潮が強い

上記のように、「プロダクトアウト」は1980年代までの「生産志向」「製品志向」を指す言葉であり、現代では「顧客志向」である「マーケットイン」を重視する傾向が強くなっています。確かに競合企業が多く、製品の差別化が図りにくい現代においては、顧客のニーズに合わせた「マーケットイン」の手法がマッチする面もあります。しかし実際には、現代でも「プロダクトアウト」によって成功を収める例は少なくないため、一概にどちらが良いとは言えないのが実情です。

最後に

以上、「マーケットイン」の意味や使い方などについて、例文を交えつついろいろと紹介してきました。

このように、「マーケットイン」は「顧客の目線に立った商品開発の手法」を意味する言葉として、「プロダクトアウト」と共にマーケティングの分野でよく使われます。この2つは対立するもののように考えられがちですが、実際には補完的に働く概念となっています。両者のバランスをうまく取りながら開発を行うのが理想ですので、ぜひ両方についてしっかり覚えておくようにしてください。