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「ノルマ」の意味とは?使い方や例文

「ノルマ」の意味とは?使い方や例文

「ノルマ」の意味とは?使い方や例文

「ノルマ」という言葉は現在、ビジネスシーンを中心として幅広い場面で使われています。普段から何気なく使っている人も多いでしょうが、そうした場合でも、実は詳しい意味を知らずに使用しているケースがあるかもしれません。果たして、「ノルマ」という言葉は何を表し、どういったニュアンスを持っているのでしょうか。

今回は、ビジネス用語としての「ノルマ」の意味や使い方などについて、詳しく解説していきたいと思います。

「ノルマ」の意味

「ノルマ」とは

ビジネスシーンで使われる「ノルマ」とは、「各個人や集団に課せられる仕事の量」を意味する言葉です。一定以上の売上や生産量の確保、また競合他社との競争に勝つなどの目的のために、主に経営者が労働者に対して課す販売や生産の規定量を言います。労働の成果だけでなく、時間的な制限も付けられるのが通常です。

「ノルマ」の語がもっともよく使われるのが、営業職です。この場合は、1日や1週間、1ヵ月といった期間内に達成すべき契約数や売上金額などを指します。

「ノルマ」の特徴

「ノルマ」の特徴としては、「義務」の意味合いが込められていることから、ネガティブなニュアンスが強いという点があります。実際に、「ノルマ」が未達成の場合にはペナルティが課せられる場合もあり、さらに達成した場合でも、それが当然とみなされることが通常です。そのため、多くの人にとって「ノルマ」の存在は、プレッシャーやストレスを感じる要因となっています。

「ノルマ」の由来

カタカナ語の「ノルマ」は、ロシア語で「規範」や「規定量」を意味する「Норма(ラテン文字ではNorma)」に由来しています。この言葉が日本語に入ったのは、第二次大戦後の日本人捕虜のシベリア抑留がきっかけとなっています。抑留者が現地で強制労働をさせられた際に、ソ連兵から抑留者に向けて、「ノルマ」という言葉が盛んに使われました。それがやがて、「賦課された仕事量」の意味合いに変化し、抑留者の帰還とともに日本に広まったというのが経緯です。こうしたいきさつから、「ノルマ」には上で述べたようなネガティブなニュアンスがつきまとうこととなりました。

「ノルマ」の使い方・例文

「ノルマ」の意味は上で見た通りですが、実際の使い方についても知りたいところです。ここでは、ビジネス用語としての「ノルマ」の用法について、例文を交えて紹介していきましょう。

例文:「ノルマをこなすために、ひたすら商談数を増やしている」

例文:「やっとノルマを達成できたと思ったら、今度はより高いノルマを課された」

例文:「ノルマ未達成が続いているプレッシャーで、毎日が憂鬱だ」

「ノルマ」が課される理由

ここまで「ノルマ」の意味や使い方について見てきましたが、そもそも「ノルマ」はなぜ課されるのでしょうか。この項目では、企業が「ノルマ」を設定する理由やメリットについて見ていきましょう。

数字による評価がしやすい

「ノルマ」では、通常具体的な数字が設定されています。「1ヵ月で5件の契約」「1ヵ月100万円の売上」などといった具合ですが、これは企業側にとっては、成果の評価が容易になるというメリットがあります。成果を数字で測ることにより、一目で達成か未達成かの判断を下すことができますし、各従業員の成績も管理しやすくなります。

モチベーションのアップ

従業員のモチベーションを上げるということも、「ノルマ」を設定する理由の1つです。具体的な数値目標を与えることにより、それをクリアすることへのモチベーションを、各従業員に与えようという狙いがあります。ノルマの達成でやりがいを感じた従業員は、さらに上の数字を目指そうとして、全体の数字を押し上げる効果が期待されています。こうしたことから、適度な「ノルマ」は必要と考える会社は多くなっています。

「ノルマ」のデメリット

上では「ノルマ」を課す理由やメリットについて説明しましたが、実際のところ、「ノルマ」制度については多くの難点も指摘されています。続いては、そうした「ノルマ」のデメリットについて見てみましょう。

短期的な利益が優先されがち

「ノルマ」を課すデメリットとしては、目先の利益ばかり追いがちになるということがあります。営業マンの場合、一定期間内に確かな成績を上げることも重要ですが、中長期的な視点で「顧客の要望に応える」ことも必要になります。しかし、目先の「ノルマ」だけに捉われた結果、長い目で見れば受注につながったような案件を逃してしまうケースも少なくありません。また、「ノルマ」の達成だけに気を取られて、データの改ざんなどの不正に手を染めるケースも見られます。

必要以上のプレッシャーを与えてしまう

「ノルマの意味」の項目でも述べましたが、「ノルマ」を課されることにより、従業員が過大なストレスやプレッシャーを感じてしまうケースが多くなっています。こうした従業員の中には、結果として心を病んだり、離職に至る者も少なくありません。適度な「ノルマ」にはプラス面もありますが、過度な数値目標やペナルティの設置は、従業員側の負担が大きいというデメリットがあります。

最後に

以上、「ノルマ」の意味や使い方などについて、例文付きでいろいろと紹介してきました。

このように、「ノルマ」はビジネスシーンにおいて、「一定期間にこなすべき仕事の量」といった意味で使われています。「目標」と似ていますが、こちらは主体的でポジティブな意味合いが含まれるのに対し、「ノルマ」は上から押し付けられるものというネガティブなニュアンスを持つ点が異なります。この点は混同しないようにしましょう。