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一般常識

朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違い

朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違い

朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違いとは

朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報も全て報告を意味する言葉ですが、正確な意味や使われ方に違いが存在します。

「朗報」とは

朗報

朗報とは、簡単に言うと、「良い知らせ」という意味の言葉です。
朗報の「朗」は「ほがらか」とも読み、明るくあけっぴろげなさまや、曇りがなく晴れ晴れとしたさまを表しています。「報」は「報告」のことで、知らせやたよりを表しています。

朗報の特徴は、「自分についてのポジティブな知らせ」であるということができます。つまり、妻が無事に子供を出産したり、大学の合格通知が届くといったような、自分自身の身に起こった良い知らせが、朗報にあたるわけです。
具体的には、「無事出産という朗報が入った」「合格通知という待ちに待った朗報が届いた」といった具合に使われます。こうした点は、後述するように吉報との違いとして挙げられます。

「悲報」とは

悲報

悲報とは、文字通り「悲しい知らせ」を表す言葉です。
誰かが死去した、あるいは事故に遭ったというような、悲しみをもたらすような報告に対して使われます。

例えば、「恩師が倒れたという悲報が飛び込んだ」「叔父が事故に巻き込まれたという悲報に接した」などという具合に使用します。この場合、ニュースの対象が、必ずしも直接の知人である必要はありません。有名人であったり、名前だけを知っているような人物にまつわるニュースでも、自分にとって悲しいものは悲報に含まれます。

こうした意味の一方で、最近ではインターネットの世界で、悲報という言葉が用いられる機会も多くなっています。この場合は上記の様な意味合いとは違い、単にニュースの内容を煽情的に盛り上げるための、一種の決まり文句として表題の一部に使われるケースがほとんどです。

「吉報」とは

吉報

吉報の「吉」は、おみくじでもおなじみですが、「めでたいこと」を意味しています。
つまり吉報とは、「何かおめでたい知らせ」という意味の言葉になります。ちなみに読み方は「きちほう」ではなく、「きっぽう」が正解です。

吉報と似た言葉に、最初の違いで紹介した「朗報」があります。朗報の意味は前に見ましたが、吉報とほとんど同じ意味といってよいものですが、1つだけ違いがあるのは、朗報が前述のように、自分に関する出来事の通知であるのに対し、吉報は他の誰かに関する知らせであるという点です。
具体的には、友人の奥さんの出産や、親せきの子供の就学などが、吉報にあたります。

「凶報」とは

凶報

凶報の「凶」は、これもおみくじで周知のとおり、「良くないこと」「縁起が悪いこと」を意味しています。つまり、凶報とは、「何か良くないことについての知らせ」であると言うことができます。凶報の対義語にあたるのが、吉報になります。

凶報の具体的な使い方としては、「親友が重傷を負ったという凶報が飛び込んだ」「実家が火事の被害を受けたという凶報を受け取った」などがあります。意味としては悲報とほぼ同じで、どちらを使っても問題ありませんが。強いて違いを挙げるとすると、凶報の方が、比較的ショッキングなニュアンスが強いということが言えるでしょう。
また、「悪報」も凶報とほとんど同じ意味の言葉として使われることがあります。

「訃報」とは

訃報

訃報(ふほう)の「訃」という字には、単に「告げる」「知らせる」といった意味の他に、「人の死を知らせる」という意味があります。つまり、訃報とは、「誰かが死んだという知らせ」を表している言葉と言えます。

訃報の具体的な使い方としては、「旧友の訃報が突然届いた」「祖父の訃報に接した」といったものになります。知人の死に限らず、直接会ったことがないような人物の死でも、訃報として表現することができます。

訃報と似た言葉に、悲報や凶報があります。実際に、この2つには「死に関する知らせ」も含まれますが、それだけには限られません。どちらについても、他の良くない知らせを含みますが、訃報の場合は死の知らせに限られるという点に違いがあります。

「速報」とは

速報

速報とは、文字通り「速く知らせる」という意味の言葉です。
何か重大な出来事が起きた時、テレビ局やニュースサイトなどの各メディアが、いち早くそれについての報道を行うことを言います。具体的には、地震が起こったときの地震速報や、選挙の際の開票速報などがこれにあたります。

速報は、事件の発生後、できるだけ間を置かずにニュースを出すというところに主眼があり、内容は特に関係がありません。ですので、悲しいニュースであれ嬉しいニュースであれ、素早く報道されたものは皆速報と呼ぶことができます。この点は、悲報や朗報、凶報などとの明確な違いとして挙げることができます。

まとめ

以上、「朗報」「悲報」「吉報」「凶報」「訃報」「速報」の、6つの言葉の違いについて説明してきました。

このうち朗報は、何かしらの良い知らせを意味する言葉で、しかも自分に関連した出来事であるという点が特徴となっています。それに対し吉報は、やはり良い知らせではあるものの、自分以外の人に関するニュースであるという点が異なります。

悲報は悲しい出来事についての知らせのことで、誰かの死や事故などのニュースを言います。一方、凶報もまた同様の意味を持ち、悲報と同じように使うことが可能ですが、こちらの方がよりショッキングなニュアンスが強いという特徴があります。訃報は、誰かの死についての知らせという意味に限られます。

速報は、ニュースを伝えるスピードが速いもののことを言い、内容は問題になりません。そのため、朗報や悲報なども含めることができます。

朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違い

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