一般常識
「習う」と「倣う」の意味と違い
スポンサーリンク
習う・倣うの意味と違い
「習う」と「倣う」は、どちらも「ならう」と読む言葉です。しかし、読み方は同じでも、具体的な使われ方は異なります。では、「漢字をならう」という場合には、どちらの表記を使うべきなのでしょうか。それぞれの意味合いを知っておくことで、使い分けが容易になります。
今回は、「習う」と「倣う」の意味や違いについて、詳しく解説していきましょう。
習うとは
「習う」の主な意味合いは、2つあります。
1つは、「知識や技術を他人から教わる」というものです。例えば「ゴルフを習う」という場合、ゴルフのルールやスイングの仕方、マナー、クラブの選び方などを人から教えてもらうことを指します。「ピアノを習う」「パソコンを習う」「仕事の仕方を習う」という場合も、同様の意味合いです。
もう1つは、「繰り返し練習して身につける」という意味合いで、こちらは「ビデオを見ながら、1人でダンスの振り付けを習う」のように使われます。
「習う」の「習」という字は、「重なり合う羽」と「息」の象形から成っています。これは「繰り返し口にしてまなぶ」を意味しており、そこから「まなぶ」を意味する漢字として成り立ちました。
「倣う」との違いについては、以下で見てみましょう。
倣うとは
「倣う」は、「習う」と同語源の言葉ですが、使われ方には違いがあります。
「倣う」の主な意味合いは、「あることを手本として、それと同様のことを行う」というものです。「まねる」と同じ意味で、「前例に倣う」「右へ倣え」「他国に倣った制度」のように使われます。
「倣う」にはまた、「慣れ親しむ」という意味合いもありますが、現在ではこちらの使用例はあまり多くありません。
「倣う」の「倣」という字は、「人」と「まねする」を表す象形から成っています。ここから「人のまねをする」を意味する漢字として成り立ちました。
このように、「習う」は「人から教わる」ことを意味し、「倣う」は「人のまねをする」ことを意味すると覚えると使い分けしやすくなります。
この記事が気に入ったら いいね!しよう