HOME>ビジネス用語>「見切り発車」の意味とは?使い方や例文

ビジネス用語

「見切り発車」の意味とは?使い方や例文

「見切り発車」の意味とは?使い方や例文

「見切り発車」の意味とは?使い方や例文

「見切り発車の事案」などのように、ビジネスシーンでは「見切り発車」という言葉がしばしば聞かれます。しかし、ニュアンスとしては何となく分かるものの、詳しい意味については自信がないという人も多いでしょう。

そこで今回は、ビジネス用語としての「見切り発車」の意味や使い方などについて、分かりやすく解説していきたいと思います。

「見切り発車」の意味

「見切り発車」とは

「見切り発車(みきりはっしゃ)」の一般的な意味は、「議論が十分に尽くされないうちに、決定したり実行すること」というものです。ビジネスシーンで使われる場合も、基本的にこの意味合いになります。
例えばあるプロジェクトについて、まだ煮詰めていない点や未解決の問題があるにもかかわらず、次の段階へ進めてしまうことなどを指します。「見切り発進」と言われることもあります。

「見切り発車」の由来

「見切り発車」という言葉は、もともと電車やバスなどの乗り物について使われるものでした。この場合は、まだ乗車していない人がいるのに、満員になったり発車時刻が来るなどして、やむを得ず出発することを指します。「見切り」とは「見込みがないとしてあきらめること」の意味で、「自分の才能に見切りをつける」のように使われます。

「見切り発車」の使い方・例文

「見切り発車」の意味については分かりましたが、実際の使い方はどのようなものなのでしょうか。ここでは、ビジネス用語としての「見切り発車」の用法について、例文を挙げて紹介していきましょう。

例文:「見切り発車で始めたプロジェクトだが、案の定難航している」

例文:「発言に説得力を持たせたいなら、見切り発車で話し出す癖を直したほうがいい」

例文:「時間がなくて見切り発車した体制の割には、今のところうまく機能しているようだ」

「見切り発車」の問題点

「見切り発車」は、ネガティブな意味合いで使われることが多い言葉です。それはなぜなのでしょうか。

上の項目でも見たように、「見切り発車」は「まだ解決すべき点などがあるにもかかわらず、決定したり実行に移すこと」を指します。つまり、「見切り発車」したものごとは、いくつかの問題点を含んでいることが通常です。場合によっては、実行と同時にそれらの問題点を解決していくことも可能ですが、そうしたやり方がいつも上手く行くとは限りません。むしろ、やり残した課題が後で重大な足かせとなるケースも多く、結局は途中で挫折したり、満足な結果を残せないなどの状況に陥ることがよくあります。

「見切り発車」のメリット

上では「見切り発車」の問題点について見ましたが、一概にネガティブな面ばかりとは言えません。逆に「見切り発車」をすることで、事態が良い方に動くこともあります。ここでは、「見切り発車」のメリットについていくつか見ていきましょう。

スピーディーに動ける

ビジネスにおいて、「フットワークが軽いこと」は重要な意味を持ちます。もちろん、熟慮した上で行動することも大事ですが、考えすぎると返って動きがとりづらくなる面もあるでしょう。それよりは、「とりあえずやってみる」という精神を大事にすべき局面も多くなっています。例えばWebサイトを作るにしても、初めから完璧なものを目指して完成に時間をかけすぎるより、少々見栄えは悪くても、素早い情報発信をする方がプラスは多いはずです。もちろん、後から不足分を補う作業は必須になります。

作業効率が高まる

「見切り発車」をすることで、作業の効率が良くなる場合もあります。「見切り発車」したものごとは、上記のようにまだ不完全なため、実行と同時に見直し作業も進めていかなくてはなりません。このことは、自然に効率の意識を強める要因になります。とりあえず始めてしまうことで、「無駄なことをしている暇はない」という気分にさせるわけです。緊張感や集中力を生むという点では、メリットのある方法と言えるでしょう。

「見切り発車」の類語

「見切り発車」を言い換えたい場合、どのような表現が当てはまるのでしょうか。ここでは、「見切り発車」に近い意味の言葉について見ていきましょう。

フライング

「フライング(flying)」は「飛ぶこと」の意味もありますが、競走などにおける「不正スタート」の意味でもよく使われます。ここから転じて、「予定より早くものごとを始めること」の意味も持ちます。こちらも例文で使い方を見ておきましょう。

例文:「新商品をフライングで発売した」

時期尚早

「時期尚早」は、「その事をするにはまだ早い」という意味の言葉です。あることがらについて、行動に移るにはまだ機が熟していないことを言います。使い方は、以下の例文のようになります。

例文:「新たな設備投資については、時期尚早だ」

最後に

以上、「見切り発車」の意味や使い方について、いろいろと紹介してきました。

「見切り発車」はビジネス用語としてだけでなく、日常でも頻繁に使われます。良い意味で使われることもありますが、基本的には悪い意味の言葉です。この点はよく押さえておかないと、ちぐはぐな使い方になってしまうので、十分注意しましょう。