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一般常識

「未対応」「不対応」「非対応」の意味と違い

「未対応」「不対応」「非対応」の意味と違い

「未対応」「不対応」「非対応」の意味と違い

「その案件については未対応です」などのように、「未対応」という言葉はビジネスシーンなどで比較的よく使われるものです。一方これとよく似た言葉で、「不対応」や「非対応」といったものも、やはり度々目にするようになっています。いずれも「対応がない」という意味で共通し、違いが分かりづらい3語ですが、どういった点で区別されるのでしょうか。

今回は、「未対応」「不対応」「非対応」の意味や違いについて解説していきますので、これらを使い分ける際の参考にしてみてください。

「未対応」とは

未対応

「未対応(みたいおう)」とは、「まだ対応していないこと」という意味の言葉です。「未」は「まだその時がこない」という打消しの語で、後に「対応」が付くことで、「まだ対応していない」の意味を表します。「この店は、キャッシュレス決済には未対応だ」「ここらへんは、5G未対応のエリアだ」「体調を崩して休んでいる間に、未対応の仕事がずいぶん溜まってしまった」のように使われます。

「不対応」や「非対応」との違いにあたる「未対応」の特徴は、「今のところ」という部分が強調される点にあります。上記のように、「未」は「まだ~していない」を意味する語であり、「その後は分からない」という意味が言外に含まれます。そのため、将来の対応の可能性については否定されないというのが、「未対応」のポイントになります。

「不対応」とは

不対応

「不対応(ふたいおう)」とは、「物事に対してのある取り組みが行われないこと」を意味する言葉です。もしくは、「対応できないこと」を指します。「不」は否定の意を表す打消しの語で、「対応」とつながることで、「対応しない(できない)」の意味になります。「あのリサイクルショップは、出張買取には不対応だ」「彼はA氏の要求に対し、不対応の態度を貫いた」などのように使われます。

「不対応」と「未対応」は、「その時点で対応していない」ことを表す点で共通しますが、「不対応」の場合は「今まで」のニュアンスがない点で使い分けられます。「不対応」は単に「対応しない(できない)」ことを指すのみで、将来の対応可能性についての含みなどはありません。

「非対応」とは

非対応

「非対応(ひたいおう)」とは、「ある物事に特に応じた状態になっていないこと」を意味する言葉です。「非」はこの場合、「それには当たらない」「それ以外である」を表す接頭語にあたり、「対応」とつながることで、「何かについて対応していない状況」の意味になります。「事務所に連絡してみたが、この件についての問い合わせには非対応のようだ」「このスマートフォンは、Googleサービス非対応となっている」のように使われます。

「非対応」と「不対応」の違いは分かりづらいところですが、「非対応」の場合、「今後も」という意味合いが含まれる点で使い分けられます。「不対応」が上記のように、その時点での対応がないことのみを指すのに対し、「非対応」は「現在も今後も対応しない」の意味になる点が特徴です。そのため、「未対応」とも明確に使い分けられます。

「未対応」「不対応」「非対応」の意味と違い

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