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ローカライズ(ローカリゼーション)の意味とは?翻訳との違い

ローカライズ(ローカリゼーション)の意味とは?翻訳との違い

ローカライズ(ローカリゼーション)の意味とは?翻訳との違い

日本語には次々に新しいカタカナ語が登場していますが、その中で最近特によく耳にする言葉に、「ローカライズ(ローカリゼーション)」というものがあります。もとはIT業界で使われていた言葉ですが、近年はビジネスシーン全般にも広まってきており、あちこちで説明なしに使用されています。しかし、正直言って、未だにこの言葉の意味がよく分からないという人も多いでしょう。

そこで本記事では、「ローカライズ(ローカリゼーション)」の意味と、混同されやすい「翻訳」との違いについて詳しく説明していきたいと思います。

ローカライズ(ローカリゼーション)の意味とは?

「ローカライズ」あるいは「ローカリゼーション(ローカライゼーションとも)」とは、日本語で「地域化」を意味する言葉です。由来は英語の「localize」という単語で、こちらは「~を地方化する」「~に地方的特色を与える」といった意味合いになります。この名詞形が、「Localization」です。

ビジネスシーンで使われる場合の「ローカライズ」とは、ある製品やサービスを、当初の主要な対象である国とは別の国でも使用できるようにすることを言います。IT業界が発祥の言葉で、従来は主に「ソフトウェアの表示を翻訳すること」の意味で使われていました。ただ、後述するように、単にその国の言語に翻訳するというのとは事情が違います。「ローカライズ」を行うにあたっては、現地の文化などの要素への考慮と、それに合わせた変更等が必要となります。

ローカライズと翻訳の違い

「ローカライズ」と「翻訳」は混同されやすい言葉ですが、重視されるポイントは違います。

「翻訳」とは、「ある言語で表された文章を、原文に即してほかの言語に移し替えること」を意味する言葉です。この場合ポイントとなるのは、「原文に即して」という部分で、読みやすさを考えて多少意訳が入ることはあるものの、原則として元の文章の内容が変わることはありません。

これに対し「ローカライズ」は、原文通りに訳すのが第一義ではなく、意味合いをその国の文化や習慣などにマッチさせることが重要視されます。そのため、内容の一部や文章の流れが変更されることが多いのが特徴です。例えば、「徳川家康のような偉人」という表現をアメリカ向けに「ローカライズ」する場合、アメリカ人にわかりやすいように、「great person like George Washington(ジョージ・ワシントンのような偉人)」と変えるといった具合です。

また、言語の違いに応じて使用する文字も変わってくるので、ソフトウェアなどの「ローカライズ」では、単なる「翻訳」ではなく新たな入力システムなどの機能の追加も必要になります。

ローカライズ(ローカリゼーション)の意味とは?翻訳との違い

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