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一般常識

ライフラインとは?インフラとの違いと代表的なライフライン5選

ライフラインとは?インフラとの違いと代表的なライフライン5選

生活に関する言葉でよく聞くものに、「ライフライン」があります。よく引っ越しなどの際に、「ライフラインの手続きは早めに」などと言われますが、そもそもこの「ライフライン」とはどういった意味の言葉なのでしょうか。分かっているようでいて、あらためて説明しようとするとうまくできないという人も多いでしょう。

本記事では、「ライフライン」の意味や語源、代表的な例と共に、よく似た言葉である「インフラ」との違いについても説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ライフラインの意味とは?

「ライフライン」とは、「都市生活を維持するのに最低限必要な設備や機能」を指す言葉です。地震などの災害時によく使われる言葉で、「ライフライン」の断絶は、通常の生活ができなくなることを意味します。詳しくは後ほど詳しく説明しますが、主なものとしては、電気やガス、水道などが当てはまります。
ただ、具体的な内容については国ごとに違いがあり、例えばインターネット通信は、その国の整備の進行状況によって、含めるかどうかの判断が異なります。

英語の「lifeline」に由来する言葉ですが、本来の「lifeline」は「命綱」や「救命索」などを意味しており、カタカナ語としての意味合いは日本独特のものになります。英語で同様の意味を表す場合は、「utilities」や「public utilities」が正しい表現となります。

代表的なライフライン

「ライフライン」の意味については上記の通りですが、具体的にどういうものが該当するのかについても知りたいところです。以下の項目では、「ライフライン」の代表例をいくつ挙げて、それぞれについて説明していきましょう。

電気

電気

上の項目でも触れたように、電気は「ライフライン」の最も代表的な例にあたります。実際に、現代生活は電気の存在なしに成り立ちません。電灯などの照明を始め、空調、パソコン、ドライヤーなどの製品を使うにも電気が必要ですし、スマートフォンなどの充電も、電気が通じていないと不可能です。そのため、電気の安定供給は、国民にとって最重要とも言える事項となっています。

ガス

ガス

ガスもまた、調理や暖房に際して必要となるなど、都市生活には不可欠な「ライフライン」です。主な供給方法には、「都市ガス」と「プロパン(LP)ガス」の2つがあります。都市ガスは地下のガス管を通じて、LPガスは容器(ボンベ)によって供給されており、前者は料金が比較的安定している、場所をとらないなどのメリットがありますが、後者に比べると、災害時の復旧速度が落ちるなどのデメリットもあります。

上下水道

上下水道

続いての「ライフライン」は、上下水道です。電気やガスもそうですが、生活には水が何より欠かせません。そもそも飲み水がなければ生きていけませんし、食べものを調理するにも、大量の水が必要になります。また、シャワーやトイレなどの衛生面においても、水は貴重な役割を果たします。このように、上下水道が使えなくなった場合、健康状態などに深刻な影響が出る恐れがあります。

通信

通信

「ライフライン」の代表例、4つ目に挙げるのは、インターネットや電話などの通信です。情報の収集は、生きていくのに不可欠な行為です。特に非常時においては、情報が命綱となります。災害で固定電話や携帯電話などの通信施設が被害を受けると、安否確認や救援物資の手配などに支障が出ます。また、インターネットのトラブルも、企業の経済活動などに重要なダメージを与えます。

物流

物流

「ライフライン」の代表例、最後に挙げるのは、物流です。物流とは、文字通り生産物の流れのことですが、これが滞ることは、生活の維持が困難になることを意味します。特に、災害時には「食料や水」を運ぶという役割が重要になり、直接的に命にも関わってきます。また、「物流は経済の血液」とも呼ばれる通り、物流が機能しなくなれば、経済全体がストップすることにつながります。

インフラとの違い

「ライフライン」とイメージの似た言葉に、「インフラ」というものがありますが、両者の違いはどこにあるのでしょうか。

「インフラ」とは、「インフラストラクチャー」を略した言葉で、英語の「infrastructure」に由来しています。本来は「基盤」や「下部構造」などを意味する単語ですが、カタカナ語としては、「社会の存続に不可欠な基本的設備・施設」の意味合いで使われるようになっています。道路や鉄道、発電所、上下水道、通信網、治水施設などが、その代表例にあたります。

上の例からわかるように、「インフラ」と「ライフライン」は重なる部分が多くあります。ただ、「ライフライン」が「日常生活の維持」に焦点を絞った言葉なのに対し、「インフラ」は「社会の維持」という、より俯瞰的な言葉である点が特徴となっています。つまり、「ライフライン」は「インフラ」の中に含まれると言うことができ、実際に「ライフライン」は、「生活インフラ」と表現されることもあります。

インフラとは?ライフラインとの違い・代表的なインフラ9選

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