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一般常識

インフラとは?ライフラインとの違い・代表的なインフラ9選

インフラとは?ライフラインとの違い・代表的なインフラ9選

私たちの生活に欠かせないものは数多くありますが、「インフラ」と呼ばれるものも、その1つに含まれます。この「インフラ」という言葉、ニュースなどではおなじみですが、意味は分かるようでいて、実は詳しいことはあやふやという人も多いでしょう。
果たして「インフラ」とは、具体的にどのようなものを指すのでしょうか。

本記事では、「インフラ」の意味や「ライフライン」との違い、代表的な例について解説していきますので、理解の参考にしてみてください。

インフラの意味とは?ライフラインとの違い

インフラの意味とは?

「インフラ」とは、英語の「Infrastructure」を「インフラストラクチャー」とカタカナ化し、さらにそれを略した言葉です。「Infrastructure」のもともとの意味は、「基盤」や「下部構造」といったものですが、そこから転じて「国家や社会の経済的存続に必要な基本的施設」の意味で使われるようになりました。

狭義の「インフラ」は、道路や鉄道、上下水道、送電網、港湾、ダムなどといった「産業を支える施設」を指しますが、広義の「インフラ」には、学校や病院、公園、福祉施設などの「生活を支える施設」も含まれます。いずれの場合においても、「社会で共有する」という性質を持つ点が特徴です。

非常に広い範囲をカバーする言葉なので、その中の特定の領域を表す場合は、「交通インフラ」「通信インフラ」などとまとめて呼ぶようになっています。

ライフラインとの違い

「ライフライン(lifeline)」とは、もともとは「命綱」を意味する言葉ですが、カタカナ語としては、「電気・ガス・水道などの都市生活の維持に不可欠な施設や設備」の意味になります。
災害の発生時などによく使われる言葉で、これを断たれると、日常生活が成り立たなくなるようなものを指します。

「ライフライン」は生活を支える施設なので、「インフラ」の一種にあたり、「生活インフラ」と言い換えることができます。ただ、「インフラ」はより広い範囲の施設を含み、なおかつ「経済の基盤」というニュアンスが強い点が、「ライフライン」との違いになります。

ライフラインとは?インフラとの違いと代表的なライフライン5選

代表的なインフラ

ここからは代表的なインフラについていくつかご紹介していきます。

ネットインフラ

「インフラ」の代表例、まず最初に紹介するのは、「ネットインフラ」です。「ネットインフラ」は、インターネット通信に必要な設備・施設を指します。「インターネットインフラ」とも呼ばれます。
具体的には、インターネット通信回線、プロバイダ、ルーターといったものや、パソコンやスマホ、タブレットなどの端末が、これにあたります。

通信インフラ

通信インフラ

続いて紹介するのは「通信インフラ」ですが、こちらは電気通信や無線通信により、離れた場所間でのデータや音声のやり取りを行うために設置される設備や機器、施設などを指します。
具体的な例としては、地中などに張り巡らされる電話回線や光ファイバー網や、携帯電話基地局、通信会社の拠点施設といったものが挙げられます。

ITインフラ

ITインフラ

「ITインフラ」は、文字通り「ITの分野において基盤となる施設や設備」を指します。「ハードウェア」と「ソフトウェア」の2種類に分けられ、前者にはパソコン、サーバー、ストレージなどが、後者には、WindowsやMacなどのOSや、アプリケーションサーバーといったものが該当します。このインフラの整備が不十分な場合、データの改ざんや、ウィルスによる情報漏洩などを招く危険性が高くなります。

生活インフラ

生活インフラ

「生活インフラ」は、日常生活の維持に関わるインフラを指します。代表的なものは、電気、ガス、水道の3つで、これらは上でも述べた通り、「ライフライン」という言葉で表されます。
一方、広い意味の「生活インフラ」には、通信や交通、放送、ゴミ処理施設なども含めることができます。また、病院や学校、公園、福祉施設なども、広義の「生活インフラ」にあたります。

交通インフラ

交通インフラ

「交通インフラ」は、文字通り「交通を機能させるための設備・施設」を指します。
具体的なものとしては、鉄道やバス、航空機といった公共交通機関や、それらを運行するための道路やトンネル、線路、橋などの施設が挙げられます。
移動に際して欠かせないインフラですが、近年は特に地方において、財政問題などの危機に見舞われるケースが増えています。

産業インフラ

産業インフラ

「産業インフラ」は、各種産業の持続・発展を下支えする設備等を指します。
具体的には、鉄道や道路、上下水道や送電網、また、通信施設や港湾、ダムなどがこれにあたります。また、化学プラントや製鉄プラントなどの施設や、建設機械、農業機械といった産業機械、エレベーターなどの設備、銀行制度なども、この領域に含めることができます。

社会インフラ

社会インフラ

「社会インフラ」は、文字通り社会の基盤となるような設備や施設、構造物、仕組み等を指します。
具体例としては、道路や鉄道、上下水道や、発電所、電力・通信網などが挙げられます。また、港湾や空港、水路、治水施設、さらに医療・福祉制度なども、この領域に含めることができます。民間事業としては成り立ちにくいという特徴があり、通常は国や地方自治体、公的な企業によって整備・運営がなされます。

エネルギーインフラ

エネルギーインフラ

「エネルギーインフラ」とは、文字通りエネルギーの生産や供給に関わる設備・施設等を指します。主に、電力・ガス・石油などの業界に分かれており、発電所や送電ケーブル、ガソリンスタンドなどがその具体例として挙げられます。
国の経済的な未来を左右するとともに、国民の生活にも密接な関連性を持つ重要な分野となっています。

空間インフラ

空間インフラ

「空間インフラ」は、施設や建物の管理を行う業界でよく使われる言葉です。この場合の代表的なインフラには、沿岸部に設けられた水門や、排水機場、河川に設けられた橋や堤防などが当てはまります。
これらの施設の中には、防災上重要な役割を果たすものが多いため、安全な生活の維持に密接に関連しています。また、公共施設のバリアフリー化や音声ガイダンスによる誘導といったサービスも、「空間インフラ」関連の業務に含まれます。

インフラとは?ライフラインとの違い・代表的なインフラ9選

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