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「競業」「協業」「提携」「連携」の違い

「競業」「協業」「提携」「連携」の違い

競業・協業・提携・連携の違いについて

「助け合って何かを行う」という意味の言葉には、さまざまな種類があります。特に社会人になると、「協業」や「提携」といった言葉に触れる機会も多いでしょう。しかし、これらの言葉が具体的にどのような意味を持つのかは、実はよくわからないという人も多いと思います。

そこで今回は、「競業」「協業」「提携」「連携」という4つの言葉について、それぞれの意味と違いを詳しく解説していきます。

競業とは

「競業」とは、「業を競う」と書く通り、「営業での競争をすること」という意味の言葉です。 同じ分野の事業において、複数の企業や個人が営業で争うことを言います。「競業」は「協業」と発音は同じですが、後述するように意味は全く違います。

「競業」という言葉は、「競業避止義務」が取り上げられる際に目に触れることが多くなっています。「競業避止義務」とは、従業員が個人的に、所属する会社の事業と競合するようなビジネスを行ったり、競合他社の取締役に就任するなどの行為を制限する義務を指します。企業の重要な役職である取締役などの場合、会社法等によって、「競業避止義務」が規定されています。一方、一般社員の場合は、就業規則や個別契約によって競業行為が制限されるのが一般的です。

協業とは

「協業」とは、1つの生産過程において、多数の労働者が集まり、協力して作業にあたることを言います。マルクスによると、「協業」は「単純協業」から「分業に基づく協業」へと段階的に分かれていき、これらがさらに発展することで、労働手段の変革を伴う最も進んだ協業形態に至るとしています。

「協業」のもう1つの意味が、「企業同士が提携してビジネスを行うこと」というものです。この場合は、「アライアンス」という言葉が使われることもあります。例えば、ソフトウェア会社と販売会社が営業上のパートナーとなるといったケースが、これにあたります。

前述したように、発音は同じでも「競業」とは全く意味が異なる言葉ですので、使用時には混同などの間違いがないよう注意が必要です。

提携とは

「提携」とは、「手に提げて持つ」という意味の他に、「互いに助け合ってものごとを行うこと」や「共同で何かをすること」といった意味があります。「提」は「互いに手を取る」といった意味を持ち、「携」は「協力する」といった意味合いを持ちます。

「提携」という言葉は、「業務提携」などというように、主にビジネスの分野でよく使われるようになっています。この場合は、「他社と共同で事業に当たること」という意味で、「協業」とほとんど違いはありません。ただ、「提携」は「事業提携」や「資本提携」など、分野ごとにさまざまな種類に分けられます。つまり、「協業」は企業同士の大まかな協力関係を指し、「提携」はより細かな具体的分野での協力関係を指すという言い方もできます。

連携とは

「連携」とは、「互いに連絡を取り合いつつ、協力しながらものごとを行うこと」といった意味の言葉です。「携」は前述のように、「協力する」などの意味を持ち、「連」は「つながりを持つ」「関係する」などの意味を持ちます。

「提携」との比較で言うと、両者は「協力して何かをすること」を表しており、意味合いとしてはほぼ同じとなっています。ただ、つながり合いの強弱には、若干のニュアンスの違いがあります。
「提携」が、比較的強い結びつきで行動をともにすることを指すのに対し、「連携」は、目的は同じでも行動は個々で行うことが多くなっています。つまり、「結びつきの度合い」においては、「連携」よりも「提携」の方が強いということができます。